ゲド戦記に冒頭シーンからラストシーンまで度々登場する竜。
冒頭シーンではいきなり共食いをしていますね。
竜が現れたことに、人間たちも驚きを隠せない状態です。
またラストシーンでテルーが竜に変身しますが、ひょっとすると冒頭シーンの傷ついたドラゴンがテルーなのではないかとも言われています。
ゲド戦記の竜が共食いする理由とテルーが冒頭シーンの竜なのかについてまとめました。
ゲド戦記:竜が共食いする理由は?
ゲド戦記
聖なる竜が共食いを始め職人達が技を忘れ、均衡を失った世界…などという背景やあらすじは一旦その辺に置いて、メインで登場する王子アレンを語るよ。この子、真面目過ぎて心を病み、冒頭で父親を殺すんだよね…これ、原作に無いシーンらしい。宮崎吾朗初監督作品なんでもしかしたら父・駿 ↓ pic.twitter.com/smylkmOwRS— aya (0165) (@ProdigyAyaKeith) January 18, 2021
ゲド戦記の冒頭シーンで竜が共食いをするのは、世界の均衡が崩れているという状態をわかりやすく表現しているようです。
竜は元々人間の世界には姿を見せないのです。
竜は人間の世界に姿を見せない
ゲド戦記の舞台アースシーでは、竜と人間は住む世界が違います。
竜が人間の世界に姿を見せることはありません。
その竜が2体も姿を現し、しかも共食いをしているのです。
竜の争いを見た船員たちも驚きのあまり言葉がでませんでした。
竜の共食いは世界の均衡が崩れていることを表わしている
竜が近海に現れたことはアースシーにおいて一大事。
アースシーでは、自然災害や疫病などの被害が次々と起こっていて、調査をしているところです。
そんなときに現れるはずのない竜が2体も姿を現し、共食いをしているとなると、なんらかの現象が起こっていることになるのです。
アースシーの相談役ルードは、自然災害や疫病は世界の均衡がもたらす光が弱っていると言います。
ですから竜を人間の世界に登場させていることで、ゲド戦記の世界が異常をきたしていることを、冒頭シーンで表現しているのでした。
ゲド戦記:テルーは冒頭シーンのドラゴン(竜)なのか
『ゲド戦記』を初めて見たときなんでテルーが竜になるのかが理解できなかったんだけど、久しぶりに見たら 「かつて人と竜はひとつだった。人は大地と海をえらび、 竜は風と火をえらんだ。」 っていう部分で納得した。 pic.twitter.com/yzjpLqMdoG
— ようりす (@yolice_221B) July 6, 2020
冒頭シーンで竜に共食いされて海に落ちた竜はテルーではありません。
テルーは人間の両親から生まれた竜の化身
テルーは人間の親から生まれた竜の化身です。
テルーが竜に変身したのは、物語のラストでクモを倒すときのみ。
ハイタカはテルーと対面したときに「まさか、な」と、テルーの顔をガン見しているので、ひょっとするとテルーの正体が竜だと見抜いていたのです。
*ハイタカは大賢人であり、竜と交渉できる者で竜王でもあります。
ですのでハイタカは、クモに殺されそうになった状態でも、夜明けとともに希望の足音が近づいてる、まだ終わりではないという言葉が出たのではないかと思います。
テルー自身も自分が竜だとは思っていなかったけれど、クモに窒息死させられた状態になり、テルーの中に眠っていた竜が現れたのではないでしょうか。
テルーは冒頭シーンの竜ではない
テルーが登場したとき、親代わりであるテナーが「あの子は親からひどいことをされた」とのセリフがありました。
ひょっとすると冒頭シーンの喰われた竜がテルーじゃない?
と、頭をよぎりましたが、テルーは冒頭シーンの竜ではありません。
テルーの顔のアザは、テルーが幼少期(5~6才)に父親から受けた虐待によるものです。
冒頭シーンの竜とテルーの登場が同じ時期ということもあり、テルーと冒頭シーンの竜は別人です。
まとめ:「ゲド戦記」竜が共食いする理由は?テルーは冒頭シーンのドラゴン?
ゲド戦記の竜ってカッコイイよね pic.twitter.com/kDYloCHPyd
— ヨッさん (@yossan_IA) January 12, 2018
- ゲド戦記の冒頭シーンで竜が共食いをする理由は世界の均衡が崩れていることを表現するため
- 竜と人間はかつて一つだったが自由を手に入れたい竜と、物欲があった人間とで住む世界が分かれた
- テルーは人間の親から生まれた竜の化身
- テルーは冒頭シーンの竜ではない
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