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大奥・武女の最後は毒殺!かわいそうな生涯についても

大奥には日の目を見ない影の汚れ役がいます。

隠密だったり側用人だったり、主の命令に従い汚れ仕事を実行する人です。

今回は汚れ役担当の中でも徳川治済に仕えた武女にスポットを当てたいと思います。

実写ドラマでは佐藤江梨子さんが演じることに決まっており、注目されるのではないかと思われます。

治済はかなりのサイコパスで、かなりの汚れ仕事を負ってきたと思われる武女。

武女の最後についてまとめました。

大奥:武女の最後は毒殺!かわいそうな生涯についても

武女はある日治済が小姓の1人として連れてきた女性。元は武家の娘だったらしいとのこと。

行き倒れていたところ治済に拾われる

武女は幼少の頃に行き倒れていたところ、治済に拾われ小姓の1人として連れてこられました。

振る舞いや仕草から元は武家の娘だったのではないかとのこと。

武女は一橋家に仕え、家斉の面倒を見たり治済の命によって動くこととなります。

家斉が転んだため毒を盛られる

あるとき、家斉を連れて鯉にエサやりをする際、家斉がはしゃいで転んでしまうのです。

家斉は転んだだけ。怪我をしていたとしても擦り傷程度でしょう。

治済は「このしくじりをそなたの命では償えぬ。しかしそなたが持っているのはその体しかない」として、その償いに毒入り茶を飲めと言うのです。

毒入り茶を飲んで死ななければお咎めなし。死ねばそれまでのこと。

武女は毒入り茶を飲んで血を吐き倒れました。そして倒れながら畳を血で汚してしまったことを謝っているのです。

武女は倒れたものの一命をとりとめ、その後も治済に仕え続けています。

10代将軍に毒を盛り続け殺害した

治済の思惑は政の実権を握ることでした。

そのため、田沼意次に頼んで家斉に人痘を接種させ、将軍になる準備を整え始めます。

武女は密かに10代将軍徳川家治にヒ素を与え続け殺害しました。

それだけでなく家斉が将軍になるのに邪魔な徳川御三家の清水家・田安家にも同じようなことを繰り返し暗殺してきたのです。

田沼一派を失脚させる

家斉が将軍になるのに邪魔なのは、赤面疱瘡根絶のため活動している田沼意次や蘭方学の青沼、平賀源内たちです。

特に平賀源内の影響力は大きかったため、ちょうど源内を恨んでいた菊之丞と手を組んで梅毒持ちの男たちの源内を襲わせたのです。

その後梅毒に感染した源内は志半ばで病状が悪化し死亡。

意次や青沼もでっち上げのような罪状で失脚・死刑になり、赤面疱瘡根絶のためのチームは江戸城から追い出され、根絶の動きは止まってしまいました。

家斉の大奥総取締となる

家斉は武女の影の暗躍で無事11代目の将軍になりました。

同時に武女は大奥総取締役となり、治済・家斉に仕えています。

家斉は長年一橋家に仕えてくれた武女が年を取ったこともあり、隠居して悠々自適に過ごしても良いのではないかと持ち掛けます。

暇を願い出て毒を飲まされ死亡

家斉は武女に暇を出したいと治済に申し出ました。

すると家斉の前では「よう言うてやった」と賛成する素振りを見せたのです。

ところが、武女には「辞めたいのか」と問い、今まで武女が代行してきた悪行を持ち出し、事が公になればそなたは何回も打首獄門と脅し始めました。

怖くなった武女は暇金も拝領屋敷も縁談も何一ついらない、尼寺に入って一生を終えるつもりなので暇をくださいと懇願します。

すると治済は「これを飲め」と武女にお茶を出し、飲んで生きていれば望みを叶えてやろうと言いました。

武女は出された毒入りのお茶を飲み死亡。

今回は畳を汚さないように袂で口を覆い死んでいます。

まとめ:大奥・武女の最後は毒殺!かわいそうな生涯についても

徳川治済の小姓武女についてまとめました。

  • 武女は行き倒れていたときに治済に拾われ小姓として連れてこられた
  • 治済の謀の実行役として、先代将軍や青沼、源内など葬ってきた
  • 家斉が将軍になった際には大奥総取締役として一橋家に仕えている
  • 家斉から隠居を勧められ、治済に願い出たところ毒入りのお茶を飲んで生きていれば願いを叶えると言われた
  • 武女は毒入りのお茶を飲んで死亡。今回は畳を汚さないように死んでいった

 

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