ハウルの動く城で描かれている戦争シーン。
戦時中の設定なんだな、と思って見ていましたが、戦争シーンはどうやらジブリオリジナルの設定とのこと。
そして戦争はハウルの師匠であるサリマンが黒幕ではないか?との声も多いようです。
ハウルの動く城で戦争はサリマンが黒幕なのか、ラストで終戦した理由についても考察しました。
ハウルの動く城:サリマンが戦争を起こした黒幕?
ハウルは隣国との戦争が始まるとマダム・サリマンから戦争への参加を求められます。
サリマンはハウルの魔法学校の先生
マダム・サリマンはハウルの魔法学校時代の先生で、王国に仕える魔法使いです。
サリマンはハウルよりも強力な魔力を持ち、悪事を働く魔法使いを懲らしめるほどの実力。
サリマンは上品な面持ちがあり、静かな話し方をする老婦人です。
ですが、国王や総理大臣、参謀長官まで呼びつけることができる黒幕的な存在。
サリマンの周囲にはハウルの幼少期に似ている少年が多数います。
ハウルがとても大事な存在だったのが伺えます。
ハウルを後継者にしたかった
サリマンはハウルの能力に惚れ込み、ハウルを自分の後継者にしようと思っていました。
ハウルはハリマンにとって最後の弟子。やっと後継者が出来たと喜んでいたのです。
ですが、ハウルは悪魔と取引をしてしまいサリマンの元から去っていったのでした。
サリマンは悪魔と契約したハウルを放っておくことが出来ません。
心をなくしたのに力がありすぎる事が危険なのです。
ハウルが王国に強力せず、自分のためだけに魔法を使うのであれば、ハウルから魔力を奪ってしまわないといけないのでした。
このままだとハウルの行く末は荒れ地の魔女と同じで、ただの人間になってしまいます。
サリマンが戦争の黒幕だと思う理由
サリマンは物語の終盤で、総理大臣と参謀長官を呼びつけるようお付きの少年に言います。
それは、今起こっているバカげた戦争をやめさせるためです。
たった一言で戦争を止めさせることが出来るのですから、戦争の始まりもサリマンが絡んでいたと思われます。
戦争の始まりも終わりもハウルの魔法の力が関係していたのではないでしょうか。
お付きの少年の姿を全員ハウルの幼少期に似せてるぐらいですから、戦争に協力させることを理由に自分の手元に呼び寄せ、悪魔と契約したハウルを改心させたかったのでしょう。
ハウルの動く城:戦争の理由を考察
戦争の描写は原作にはない
ハウルは国王の要請を受け攻撃に参加します。
ハウルは戦争に参加したくないのですが、魔法学校に入学した時に王様の要請を断れない誓いをさせられていました。
ハウルが戦争から帰ってきたときの姿は、まるで命を削っているかのようでした。
劇中でなぜ戦争をしているのか、ということについての説明はありません。
戦争シーンは原作では描かれていないジブリ作品のオリジナルストーリーです。
宮崎駿監督が「戦火の恋」を描きたかったからということで取り入れられた内容です。
ハウルが臆病者の青年から守るべき者(ソフィー)を得て強くなっていく様が、よくわかるようになっているなぁ、と思いました。
戦争の理由は隣国の王子が行方不明になっていたから
ハウルって結構伏線ばら撒かれてたんだ…ビラが王子行方不明のものなんて気づかないよ!
— ごはん (@OECgohan) October 2, 2015
ハウル見終わった何で戦争してたのアレ.隣の王子が行方不明→いちゃもんつける→開戦?
— 大分麦焼酎はとむね (@htmn1230) August 18, 2009
ハウルが「この戦争はひどい」と劇中で言っているほど、大きな規模の戦争です。
戦争の理由を調べると、隣国との戦争は隣国の王子が行方不明なのと関係があるようです。
隣国の空母からビラがまかれていたのですが、あのビラには王子の人相書き?尋ね人のような事柄が書かれていたようです。
隣国の王子が行方不明になったことで、サリマンの国にいちゃもんをつけてきたのでしょうね。
サリマンの国は魔法使いがたくさんいる国なので、真っ先に疑いをかけられたのだと思われます。
隣国側が王子を返すように何度呼びかけても応じないサリマン側に、しびれを切らして戦争が始まったのではないでしょうか。
ハウルの動く城:戦争が終わった理由を考察!
戦争が終わったのは2つの問題が解決したからではないかと思います。
戦争が終わったのは隣国の王子の魔法が解けたから
行方不明だった隣国の王子は、実はソフィーにくっついてきたかかしのカブでした。
カブはソフィーのキスで呪いが解けました。
王子は早速、国に戻って戦争を止めるつもりでいます。
王子が行方不明になったのは、サリマンの国家にさらわれたのではないかという疑いがありました。
王子の行方不明が戦争のきっかけだったとも言われています。
ですので、王子が無事に戻ったとなると隣国が戦争を仕掛ける意味がなくなるのです。
さらにサリマンの国にいるソフィーによって呪いを解いてもらったのですから、攻撃を続けるわけにはいきません。
しかも王子はソフィーのことが好きで、改めて迎えに来ようとしているのですから、両国に友好関係がないと行き来できませんよね。
戦争を終わらせたのはハウルに心が戻ったから
サリマンは元々戦争に乗り気だったわけではありませんでした。
戦争よりもハウルが魔王化するのを食い止めたかったのです。
サリマンにとってハウルは後継者にしたいほど優秀な弟子であり、可愛い弟子でもありました。
ラストシーンでサリマンの使いである犬のヒンから、ハウルたちの映像が送られてきます。
ハウルが悪魔との契約は切れ、心(心臓)が戻ったことでハッピーエンドになったことを確認するとサリマンは嬉しそうでした。
そして総理大臣と参謀長官を呼んでバカげた戦争をやめるように言うのです。
まとめ:ハウルの動く城サリマンが戦争の黒幕だった?終戦した理由についても考察!
- ハウルの動く城の戦争はサリマンが黒幕だと言われている
- サリマンはハウルの魔法の師匠だった
- サリマンは優秀なハウルを後継者にしたかった
- ハウルが悪魔と契約したことでこのままだとハウルから魔力を奪わねばと思っている
- 戦争が始まった理由は隣国の王子が行方不明になったから
- 王子はサリマン側に連れ去られたと疑われている
- 戦争が終わったのはカブに姿を変えられていた王子の呪いが解けたから
- ハウルが悪魔との契約が解除されて心(心臓)を取り戻したから、サリマンが戦争をやめた
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