薬屋のひとりごとに登場する翠苓(すいれい)は、猫猫が外廷勤めになってから登場する人物。
翠苓は外廷の官女なのですが、謎が多く怪しい雰囲気を持つ美女です。
宮廷では小さな事件が次々と起き、その先にあったのは壬氏の暗殺でした。
小さな事件から壬氏暗殺まで関わっていたのが翠苓。
ところが、翠苓は捕まると読んで自殺を図っていたのです。が、翌日には棺の中は空っぽ。
猫猫は翠苓が言っていた「蘇りの薬」という言葉を思い出します。
薬屋のひとりごとの翠苓とは何者なのか、蘇りの薬と子翠との関係についてもまとめました。
薬屋のひとりごと:翠苓の正体とは?子翠との関係は?
翠苓の正体はなんと先帝の孫になります。ただ、母親が認知されていないので公にはされていません。
翠苓の正体は先帝の孫!
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翠苓の正体は先帝の孫になります。
- 父親:子昌
- 腹違いの妹:楼蘭妃(子翠)
上記の家系図にありますが、医官と女官の子として生まれた大宝が、先帝の上級妃だった神美の侍女として仕えることになります。
先帝は「幼女趣味」とのことで、神美ではなく大宝に手をつけてしまったのです。
先帝と大宝の間に生まれた女の子を認知せず子昌に渡し、その間に生まれたのが翠苓となります。
その後、先帝の手がつかなかった神美は子昌に下賜され、子昌の正妻となり生まれたのが楼蘭。
翠苓が神美に虐待を受けているのは、翠苓の祖母大宝のせいで自分が上級妃から子昌に下賜されたからということなのでしょう。
子翠との関係
翠苓と子翠は神美のいないところでは仲の良い姉妹です。
子翠というのは翠苓の本名。
神美は「子翠」の中に一族の名前「子」が入っているのを嫌がり、名前を取り上げたのです。
翠苓を姉と慕う楼蘭は、後宮で下女として諜報活動をしているときに子翠の名前を使っていました。
母親である神美の前では翠苓に害が及ばないように楼蘭として振る舞っているようですね。
翠苓の目的は諜報活動?
翠苓は神美の命令で後宮に潜り込み計画を実行していますが、精神的に支配されているため逃れることは出来ませんでした。
神美は後宮を恨んでおり、壬氏暗殺を企みました。密かに拳銃を作っていたのも国へ復讐するためです。
壬氏暗殺のために、小さな事故や事件を誘導し祭祀での事故につなげたのです。
翠苓が関わった事件
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翠苓が壬氏暗殺のために関わった事件は以下になります。
- 礼部の浩然の死
- 彫金細工師の死
- 食糧庫を爆破に誘導
- 祭具の盗難(ワイヤーを固定するもの)
- 珍味好きの官吏(浩然の後釜)
礼部の人間を死や昏睡状態に追いやったのは、祭祀に使う祭具に細工をするのに邪魔だったから。
そして祭具のワイヤーを固定する器具を作ったのは彫金細工師で、彼も病死として処理されました。
食糧庫がボヤ騒ぎを起こしている間に祭具に関する器具を盗んだのです。
祭祀の最中にワイヤーを固定する器具が壊れ、上に吊っている柱が壬氏の元に落ちて殺害するという計画です。
壬氏は皇帝の弟ですので、後宮に恨みを持つ神美の暗殺のターゲットになったのではないでしょうか。
壬氏暗殺失敗で自害する
祭祀が行われる日、何事もなければ暗殺成功でしたが、猫猫の機転と羅漢の協力によって壬氏暗殺は失敗しました。
壬氏を庇って猫猫が足に怪我をしてしまい、ここでタイムラグが発生。
刑部が翠苓の元へたどり着いたとき、既に翠苓は毒物を飲んで自害したあとでした。
翠苓の死体は獄中死した者たちと同じ安置所に置かれ、翌日あたりに火刑にされるとのこと。
不審に思った猫猫は、医官立ち合いで翠苓の遺体安置所に行き、棺の蓋を開けました。
すると、棺の中は全くの別人が入っていたのです。
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翠苓は自分に好意を抱く医官が自分の遺体を丁寧に扱うだろうと思っていました。蘇りの薬を使ってもバレないという大胆さですね。
蘇りの薬とは
蘇りの薬は、猫猫が翠苓の薬草畑で教えてもらった薬。
まさか本当に死人が蘇るとは思わないでしょうから、そのときは冗談で終わっています。
ただ、翠苓はこのときから猫猫に目をつけていたのだと思われます。
蘇りの薬は「いくつかの毒と合わせると互いの毒性を相殺して一時的に死を偽装し、のちに息を吹き返す」とされています。
朝顔や曼荼羅華、フグの毒という言葉が飛び交いましたが、処方は謎のまま。
翠苓もまだ未完のようで、後遺症が出て片手が使えなくなっています。失敗すれば記憶を失ったり死に至ることもあるようです。
子一族の領地でネズミを使った実験が行われていたようですね。
翠苓は蘇りの薬で生きてる!
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蘇りの薬を使って死を装った翠苓は棺から生きたまま逃げ出すのに成功しています。
翠苓は壬氏暗殺計画を綿密に立てていました。
医局への出入りは、医官に好意を持たせること。
食糧庫の門番に高価そうなキセルを渡すことや薬の精製など。
棺を安置所に持ち込んだ業者に着替えを持ってこさせていますので、翠苓単独の犯行ではなく組織的だと言えます。
翠苓は子一族の領地へ逃亡
翠苓は子翠(楼蘭妃)と組んで猫猫を拉致しました。
猫猫を拉致した理由の1つには、子一族の子供たちを守る目的があったようです。
一族を挙げて謀反を起こせば、女子供も関係なく罪を負わされます。
子一族が軍に勝てるわけがないですよね。
翠苓は蘇りの薬を使って、子どもたちを仮死状態にさせ、騒ぎが収まったあと猫猫に子どもたちを任せようと思っていたのでした。
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猫猫拉致という出来事は壬氏はもちろんですが父親である羅漢が怒ってしまい、軍を動かす許可を取り付けました。
ここで壬氏は軍を動かし、子一族が潜む「砦」に夜襲をかけます。
砦を落とすと、その場にいた子昌を殺害、胸を撃たれた楼蘭は砦の屋上から飛び降り行方不明。
追い詰められた神美は飛発を発射しますが、暴発したためその場で死亡したと思われます。(首を切って自害とも言われています)
翠苓は先帝の孫であるということ、先帝の幼女趣味のために生まれたという気の毒な境遇です。
極刑は免れて阿多妃がいる宮で過ごすという処置がとられたとのことです。
まとめ:薬屋のひとりごと翠苓の正体とは?蘇りの薬や子翠との関係と最後はどうなった?
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薬屋のひとりごとの翠苓についてまとめました。
- 翠苓は先帝の孫で父親は子昌、異母妹は楼蘭
- 「子翠」は翠苓の元の名前で、翠苓を憎む神美によって子翠の名前が使えなくなった
- 翠苓は後宮で侍女として諜報活動を繰り返し壬氏暗殺を計画していた
- 壬氏暗殺が失敗したあと、蘇りの薬を使って死を偽装し後宮外へ逃亡した
- 子一族の領地へ戻る際、猫猫を拉致して連れていった
- 壬氏や羅漢が子一族を謀反者として潜伏先の砦を制圧
- 翠苓は軍に捕まったが極刑は免れている
「薬屋のひとりごと」壬氏の正体とは何者?出生の秘密と母親が誰なのかも