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「パラサイト半地下の家族」ラスト最後を考察!ギウの笑う障害は本当なのか演技なのか

映画「パラサイト半地下の家族」のラストシーンで、ギウは地下の住人に殴られてしまいます。

手術が終わり目覚めてからギウはニヤニヤと笑い続け、どうみても脳に障害が起こっている状態。

ですが、障害なんてないんじゃない?と思うところも出てきます。

  • 石を川へもどす
  • モールス信号を解読
  • 豪邸を買い取り父親を解放する

ラストシーンのギウの笑う障害は本当なのか、現実逃避の演技なのか考察していきたいと思います。

パラサイト半地下の家族の最後:ギウの笑う障害は現実逃避のための演技?

ギウ:裁判でも笑っている

ギウはパク家で地下の住人に「山水景石」で殴られた後、手術によって一命を取り留めています。

手術から目が覚めて初めて見た人は刑事に見えない刑事と医者らしくない医者。

ですが、ギウはずっとヘラヘラ、ニヤニヤと笑っているのです。

医者が言うには脳手術のあと、たまにこう言う症状がでることがあるとのこと。

裁判の時もずっと薄笑いを浮かべています。

妹のギジョンが死んだと聞いても、墓前に訪れても笑っていました。

殴られた後遺症で障害が残ったのか、それとも計画が無残な結果(家族全員が犯罪者)になった現実逃避なのか、おかしくなったふりをしているだけなのか。

ただ、豪邸での殺人事件のニュースを見た時には笑いませんでした。

豪邸が見渡せる山でメッセージを受け取る

裁判が終わり半年がすぎた頃、ギウに対する警察の尾行も少なくなりました。

ギウはあの豪邸が見える山に登り、家をしばらく眺めていました。

すると家の外灯がチカチカと点滅していることに気が付きます。

モールス信号を解読してみると、それは父から息子に宛てたメッセージでした。

メッセージには父親が殺人事件の後、自分がどこに行くべきかわかったということ、無事に地下で暮らしていることが書かれていました。

父親が無事でいることを確認できたギウは、喜んで父親に向けて手紙を書き始めました。

手紙に書いた内容はこれからの自分の計画です。

石(山水景石)を川に戻す

ギウは父親に手紙を書いたあと、山水景石を川に戻しに行くのです。

山水景石を川に戻すというのは、原点回帰のように思えます。

富の象徴だと思っていた「石」を手放すことで、もう一度やり直そうと決意したのではないでしょうか。

家族を不幸に導いたきっかけとなる石を手放すというのは、「正常」だと思えるのですが。

将来の計画を立てる

豪邸を買い取り父親を解放する夢

ギウが父親に書いた手紙の内容は、これからの自分の計画です。

ギウの計画はとてもシンプルで、働いてお金を稼ぐこと。

家を買い取ったあとに、父さんがすることはたった一つ、地下から階段で上がってくること。

その日まで元気でいてくださいね。

と、書くのです。

ですが、ギウの夢?希望には無理があります。

  • ギウは殺人犯の息子であり、ギウ自身も執行猶予がついたけれど犯罪者
  • 大学にも行っていない
  • 現在もフリーター

ポン・ジュノ監督のインタビューでは、ギウの年収だと家を買い取るのに547年かかるとのこと。

「ずっと地下に入ってろ」という意味でしょうか。

脳障害があるとは言っていない

手術が終わって、警察がギウに話しかけているとき、立ち会っていた医者は「脳に障害が残った」とは一言も言っていません。

そして、最後のナレーションはギウ自身が行っています。

手術後のヘラヘラについてもどんな意味があるのか語られていません。

ギウの笑う障害というのは術後の最初だけで、途中から回復しているのではないでしょうか。

ギウは最初の計画が失敗したため絶望のどん底です。

半地下の家を出るどころか、犯罪者になってしまったギウは笑うしかなかったのではないか?

ギウの最後のシーンの笑うというところは、父親のモールス信号あたりから妄想ではないか?

という声や、実はギウも亡くなっていて、亡くなったあとの夢物語だったりして。

など、ギウがナレーションをしているということで、見る側の想像をかきたてます。

まとめ:「パラサイト半地下の家族」ラスト最後のギウの笑う障害は演技?本当?

  • ギウは手術後ずっと笑っている
  • ギジョンが刺されて死んだと聞いても薄笑いを浮かべている
  • 豪邸の殺人事件のニュースを見るときは笑っていない
  • 豪邸を見渡せる山で父親からのモールス信号を解読する
  • 山水景石を川に戻す
  • 働いて豪邸を買い取り、父親を地下から解放する夢を描く
  • 障害があるように振舞っているが、医者は障害があるとは言っていない

 

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