大奥に登場する青沼は十代将軍家治の時代に活躍する蘭方医。
江戸に上がってからは田沼意次や平賀源内と一緒に赤面疱瘡根絶のため尽力した人物です。
ところが、青沼は田沼意次失脚と同時に罪人になってしまいます。
よしながふみ大奥の青沼の最期は死罪なのか、実在するモデルについてもまとめました。
大奥:青沼の最期は死罪?
よしながふみ先生『大奥』
青沼さんが死罪になるところ。大奥は本当に誰も彼もが可哀想で、運命に抗って、もがいて、苦しんで人生を全うする。思慮深く頭もよく、優しい若者が死を目の前にしてなお、気高く志を貫く。こんなん泣くやん普通。半端ないって。
#お前らガチ泣きしたシーン晒せよ pic.twitter.com/e2LmzVxXkf— 椿 (@korokoroxclean) February 9, 2020
結論から申し上げますと青沼の最期は死罪!赤面疱瘡根絶の主力メンバーがなぜ死罪になったのでしょうか。
青沼の最期は田沼意次失脚により死罪
青沼は平賀源内に連れられて田沼意次の下、赤面疱瘡根絶のために尽力してきました。
田沼意次は8代将軍吉宗に赤面疱瘡根絶を託されていました。
田沼意次の活躍を疎んじた松平定信は、甥が人痘接種で死亡したことを恨みに思い大騒ぎ。
その上10代将軍が毒によって死亡したことで老中の職を解かれてしまいました。
これによって田沼一派と言われる人物は大奥から追放されてしまいます。
青沼は大奥内に怪しげな蘭学を持ち込み上下の秩序を乱したとして死罪を言い渡されてしまいました。
翌日、青沼は打ち首で死亡しています。
青沼は長崎の蘭方医
青沼は長崎の吉雄耕牛の弟子で吾作と名乗っていました。
出島のオランダ人と丸山遊女の間に生まれたハーフ(金髪碧眼)ですが、日本語もペラペラで着物も着こなせます。
元は家の下男でしたが、勉学熱心なのを耕牛に見込まれ弟子になりました。
蘭語はもちろん医術の腕前も耕牛を舌を巻くほど上達しています。
青沼は蘭方医ですが「オランダ通詞」でもあります。
吉宗が鎖国を解くまでの間、辞書もなくオランダ人が話す言葉を書き取ることも許されない中で己の耳だけが頼りでオランダ語を話し医学を学んできました。
まさに命を縮めながら勉強してきたのです。
青沼が大奥入りした理由
田沼意次は蘭学を江戸で学ばせるために平賀源内に長崎へ派遣していました。
そこで出会ったのが青沼ということになります。
青沼は江戸に上がる前、赤面疱瘡に罹患しています。
回復したあと、最初は拒否していた江戸入りを決意しました。
吉雄耕牛に大事にされてるとはいえ、吉雄耕牛の跡継ぎとなると混血の青沼では周囲からの反発が予測できます。
青沼は元々いつかは吉雄耕牛の元を去る日を覚悟していましたので、源内に看病してもらった恩を返すという理由で江戸に上がり大奥入りしました。
田沼意次失脚
青沼は源内や黒木、僖助や伊兵衛の協力もあり人痘に成功します。
青沼が成功したことで大奥の医師たちは蔑ろにされてしまい、松平定信に訴えかけました。
大奥の医師たちは漢方ですので、手術をするような蘭学を受け入れないという姿勢。
また、松平定信も田沼意次の活躍が気に入らないため、蘭学の抗議を中止するよう言いましたが、田沼意次の方が上。何も言い返すことが出来ず赤っ恥をかいてしまったのです。
その後、人痘が広まりつつある中、松平定信は姉の子2人に人痘接種をお願いしてきました。
ところが定信の甥は人痘の副反応で死亡してしまい、意次へ対する怒りが沸き上がってしまったのです。
そして将軍家治が毒を盛られていたことを見抜けなかったことが重なり老中の職を解かれて失脚となりました。
蘭学禁止で青沼の最期は死罪
田沼意次が失脚したことで蘭学は禁止、赤面疱瘡根絶の研究も頓挫してしまいます。
蘭学を教えていた青沼は打ち首で死罪。
青沼に教えを乞うていた者は暇を出され、身の回りの物もまとめられず、身一つ素足で即刻不浄門から去らなければなりませんでした。
青沼は死罪を言い渡されたのが自分だけだったことに安心し、人痘接種の方法は受け継がれることにホッとした様子でした。
「志さえ捨てなければ必ずいつか機は訪れる」
黒木や僖助などは青沼の遺志を受け継ぎ、蘭学を禁止されても独学で蘭語を忘れないように努力し続けました。
青沼死亡後記録は削除されている
青沼は大奥では御右筆という役職を与えられていました。
ところが青沼が打ち首によって死亡したあと、すべての記録は削除され大奥では青沼という人物は最初からいなかったかのような日常になったそうです。
大奥:青沼の実在するモデルはいる?
<#大奥 Season2>
蘭方医“青沼”役 #村雨辰剛 が話題
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— ザテレビジョン (@thetvjp) October 4, 2023
青沼という人物は実在したのでしょうか。
青沼に実在モデルはいない
史実に青沼という人物は存在していないようです。
青沼は赤面疱瘡根絶の人痘を成功させた重要人物なのですが、どうやら実在するモデルはいないようです。
ただ、青沼の師匠である吉雄耕牛は実在する人物のようですので、そのあたりから作り出したオリジナルキャラクターなのだと思われます。
モデルがいない=史実に関係ない人物は消去?という感じで青沼が死罪となったあと存在自体が消されてしまったのではないでしょうか。
こういった辻褄があってくるあたり「よしながふみの逆転大奥」の凄さが際立ってくるところですね!
まとめ:大奥・青沼の最期は死罪?源内との関係や実在するモデルはいるのかについても
◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥#赤面疱瘡 撲滅の道は
「予防」にあり―!
◣________◢赤面撲滅の方法に辿り着いた #青沼 達。
一方で背後には不穏な影が…青沼達の奮闘は第九巻で!!
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- 青沼は田沼意次が失脚したあと蘭学を大奥に持ち込み広めたとして打ち首・死罪
- 青沼は長崎在住の蘭方医で吉雄耕牛の弟子
- 松平定信の甥が人痘接種の副反応で死亡したせいで一気に田沼意次一派が追い込まれてしまった
- 蘭学を学んでいた者は大奥から身一つ裸足で追い出され、青沼だけが死罪となった
- 青沼のモデルとなった人物は存在しておらず大奥のオリジナルキャラクターだと思われる
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