青のミブロに登場する芹沢鴨は壬生浪士組の初代局長。
凄腕ばかりのメンバーをまとめているので、相当な剣の達人だと想像できますね。
強引な手腕に適格な判断なんですが、勝手な行動をしてしまうため誤解されやすい損な性格の持ち主です。
そんな芹沢鴨は最後に死亡してしまうのは確定しているのですが、青のミブロでの死亡シーンはどのように描かれているのか気になります。
芹沢鴨の死亡について史実との違いや誰が殺したのかについてまとめていきます。
青のミブロ:芹沢鴨死亡!誰が殺したのか
芹沢鴨の最期は土方⇒近藤⇒におに斬られて死亡です。
壬生浪士組を大切に思う芹沢鴨
青のミブロの芹沢鴨は体格はがっしりの大男で、田中太郎を下僕のように扱う一見怖い存在です。
腕のたつ剣士たちをまとめるのですから、怖くてちょうどいいのかもしれません。
芹沢鴨が怖いのは剣士としての実力も相当なもので、まともに戦って勝てる相手がいるのか?と思うほど。
芹沢鴨の行動は壬生浪士組のためを思い、京の安全を考えて行動しています。
ただ、その考えを仲間に話す前に強引な手段で実行してしまうため誤解が生じやすい損な性格だなと感じます。
本当は優しい性格
土方歳三による芹沢鴨の性格は以下のようで、土方歳三が思う武士そのものだそうです。
- 乱暴・危険
- 強欲・豪胆
- 酒飲み
- 勇気と強さを備え持つ
- 知略があり人望もある
- 繊細な部分もある
でも、実は優しい仲間思いの一面があります。
仲間である殿内を芹沢鴨がバッサリ誰にも何もいわず殺害したことがありました。
後からわかったことですが、殿内は裏切り者でミブロの情報を敵に流そうとしていたのです。
芹沢鴨の粛清によってミブロの安全は保たれたのですが、普段から乱暴者で危険人物だとされているため、暴走したと思われてしまいます。
病によって焦りだす芹沢鴨
誰にも言っていなかったようですが、芹沢鴨は病に冒されていたようです。
時代の流れを感じ取っている芹沢は、ミブロの先を考え近藤や土方に敵との立ち回り方を伝えようとしていたと思われます。
八月十八日の政変では、朝廷の門番にいいようにあしらわれた近藤に、「一軍の将として部下を守る」ということを教えています。
自分が倒れる前にミブロの不安要素を取り除きたかったようです。
強引な手段によって邪魔な存在に
ミブロを強固にするためとはいえ、芹沢のやり口は京を守るどころか危険にさらしているかのようでした。
いずれ京で戦争になると考えてる芹沢は、「無名よりも悪名」になり、恐れられる存在になるべきだと思っています。
そのため悪商人から押し狩りをしたり、問答無用で間者を斬ったり無茶な行動が目立つようになりました。
目に余る芹沢の行動は会津藩からも「どうにかしろ」と言われてしまい、尻拭いできなくなってしまったため芹沢排除が確定しました。
最後は土方・近藤によって殺された
芹沢は幼なじみの新見と一緒に最期の計画を立てます。
病で死ぬのもイヤ、老いぼれて死ぬのもイヤ、生き様死に様にこだわる芹沢は戦の中で死にたいと思っています。
新見が自害し芹沢が介錯としますが、ミブロの面々には自害に見せかけて殺害したと思わせました。
そうなると芹沢を始末しにやってきたミブロと戦って死ぬというシナリオが完成するのです。
芹沢暗殺の決行の夜、角屋での宴会のあと、八木家を帰った芹沢の傍には平山やお梅がいました。
寝静まったころに実行したのは土方・沖田・原田・山南の4人。ですが、芹沢にトドメを刺すことができず最後は追いかけてきた近藤との戦い。
既に傷を負っていた芹沢と近藤の戦いは近藤の圧勝。
近藤にミブロを託し「やりきった燃やし尽くした」と言った芹沢は、におに介錯をしてもらって死亡です。
青のミブロ:芹沢鴨死亡の史実との違い
青のミブロの芹沢鴨と史実の芹沢鴨の死亡シーン、シチュエーションはほぼ同じ。
でも史実の方がやっぱり残虐性を感じますね。
史実の芹沢鴨の人物像
個人的な印象ですが漫画青のミブロの芹沢鴨は強くて熱くてカッコイイ武士でした。
特に芹沢の本質が描かれるラストでは、死亡するのが惜しいぐらいです。
史実の芹沢鴨を調べてみると、漫画青のミブロの芹沢鴨と同様問題児で、朝廷や会津藩から逮捕命令が出されていたようです。
壬生浪士組を結成したのち、芹沢鴨が筆頭局長。
やはり豪胆・強欲・危険人物だったようです。
青のミブロとほぼ同じシチュエーション
芹沢鴨の死亡シーンは青のミブロとほぼ同じシチュエーションです。
角屋で宴会のあと八木家へ戻り、お梅と寝ていたところ複数名の男たちが押し入り惨殺。
ただ、青のミブロは芹沢と新見の計画によって襲撃されたものですが、史実は酔っぱらって寝ていたため、剣を取ろうにも取れず反撃も出来なかったようです。
土方・沖田たちによって殺された
史実で芹沢鴨を襲撃したのは
- 永倉の「浪士文久報国記事」によると芹沢鴨暗殺を実行したのは土方・沖田・藤堂平助・御倉伊勢武
- 西村兼文によると実行者は土方・沖田・山南・原田
- 新選組遺聞の八木家の妻によると、土方歳三が夜中に様子を窺っているのを目撃しており、現場には沖田総司と原田左之助の他、山南敬助もいたのではないか
沖田・土方は間違いなくその場にいたようですね。
まとめ:青のミブロ芹沢鴨死亡!史実との違いや誰が殺したのかについても
青のミブロの壬生浪士組のリーダー芹沢鴨は新選組になる前に土方・近藤派によって殺されました。
元々壬生浪士組を愛していましたが、病によって先が短いと感じ生きてる間にミブロを強固なものにしようと考え行動していたようですが、その考えを仲間に相談することなく強引な手段で実行していたため、京を守るはずのミブロにとって邪魔な存在になってしまいました。
青のミブロでは近藤派である土方・沖田・原田・山南によって暗殺が実行され、近藤との戦いに敗れにおが介錯しています。
芹沢鴨と新見との友情や感動的なラストは青のミブロでしか読めないと思いますね。
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