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22年目の告白仙堂俊雄の最後とは?ラストの闇を追いかけてについても考察!

22年目の告白で真犯人はキャスターの仙堂俊雄だと明らかになりました。

仙堂は別荘で拓巳(曾根崎)と対峙し、すべてを告白します。

そして自分の首にロープを巻き、拓巳に殺させようとしました。

結局その場で仙堂が死ぬことはなかったのですが、仙堂の最後はどうなったのでしょうか。

また、ラストで出てくる「闇を追いかけて」についても考察しました。

22年目の告白:仙堂俊雄の最後は?

犯人だとバレてしまった仙堂は豹変し、別人のようでしたね。

仙堂が犯した殺人事件

仙堂が22年前に起こした連続殺人事件は、当時犯人が見つからないまま時効を迎えてしまいました。

被害者犯行日時目撃者遺族
足立区飲食店店主1995年1月4日妻はその後自殺
世田谷区会社員1995年2月14日美晴
銀座ホステス1995年3月15日橘組の組長戸田丈
練馬区病院長夫人1995年3月31日夫(山縣院長)山縣院長
大田区警察官1995年4月27日牧村刑事
里香1995年4月28日婚約指輪?牧村刑事

殺人事件は明らかになっているだけで5件発生しています。

5人目の被害者は現職の刑事で、牧村刑事の代わりに犠牲になっています。

そして牧村刑事の部屋が爆破された日、部屋には妹の里香がいたはずなのですが、里香はそのまま行方不明となっており殺人事件の被害者にはカウントされていません。

被害者たちはいずれもロープで首を絞められ殺されており、仙堂は殺害の様子を録画していました。

仙堂の別荘にあった動画を拓巳が発見したことで、真犯人だという決定的な証拠になりましたね。

時効成立が焦点

  • 2000年まで殺人事件の時効は15年
  • 2000年から殺人事件の時効は20年
  • 2010年4月27日から殺人事件の時効は廃止

時効廃止は2010年4月27日に施行され、殺人事件の時効は廃止になりました。

2010年4月27日時点で解決されていない殺人事件も廃止ということで、1995年4月27日以降の事件が適用となります。

里香殺害は時効ではないと証明された

仙堂は当時、日本の法律が犯行(殺人)後15年で時効を迎えるとうことを利用してか、5人の殺害は4月27日で終了しています。

仙堂は里香を東京タワーが見えるビルの屋上で殺害していました。

ビルの屋上は東京タワーが見える位置にあります。

東京タワーは日没から24時までライトアップされるのですが、里香殺害の動画には東京タワーが映っていませんでした。

ということは、滝刑事が殺害されたのが4月27日ですので、東京タワーライトアップ終了=28日となり、時効廃止の初日となりますね。

精神鑑定を受けることになる

里香の殺害を認めた仙堂は警察に捕まりました。

仙堂の弁護士は犯行当時の心身喪失を訴えており、刑法39条が争点となるようです。

*心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。というヤツですね。

仙堂が取り調べで話したことは以下の通りで、

戦場で大切な人を失ってから、体の中に黒く深い闇のようなものが広がっていって、どれだけ仕事で褒められてもその闇は一向にに照らされない。

さみしいですよ。かろうじて光があるとしたら、この世に自分と同じ境遇の人がいるということ。

無精ひげを生やした仙堂の表情からは刑法39条を狙っているのか、と思われました。

仙堂の最後は収容施設で刺される

仙堂は過去のトラウマが考慮され精神鑑定を受けているようでした。

最後のシーンは収容施設でスタッフに取り囲まれ、どこかへ歩いて行く様子が描かれています。

そこへ清掃員に扮した戸田丈が現れ、隠していたナイフで仙堂の元へ走り出し、刺したような効果音がありました。

仙堂の周囲にはスタッフがいたこともあり、目線から感じる角度的には心臓を狙ってはいないように見えましたので、死んではいないように思われます。

22年目の告白:ラストの闇を追いかけてについて考察!

仙堂は「闇を追いかけて」という本を発表しました。拓巳が出発する空港で大きく映っていましたね。

闇を追いかけてを発表した


取り調べで話していたとおり、仙堂は自分を見つめ直し事件のいきさつや動機など、犯人しか知らない事実を獄中から発表するようです。

自分の中に広がっていった消えない闇について語っていくのでしょう。

仙堂は自己顕示欲が強いタイプの性格だと言われており、獄中にいても自分の存在を世間に知らしめたいのだと思われます。

反省や後悔などなく、あくまでも自分の中の闇のせいだという、刑法39条を狙っているように感じます。

また、仙堂は自分がやった連続殺人事件の手柄によってニュース番組のメインキャスターに抜擢されています。

そして被害者遺族にも何度も取材していたということで、何らかの信頼関係はあったでしょう。

闇を追いかけての刊行は、遺族や番組スタッフを裏切る結果となり、遺族の苦しみをさらに深くすることになると思われ、スッキリしたラストではないですね。

告白本は曾根崎に対する対抗心?

闇を追いかけての執筆は、曾根崎に対する対抗心だと考察します。

曾根崎は、仙堂が起こした連続殺人事件を「作品」だと言ってみたり、サイン会やマスコミを引き連れ日本中から注目の的でした。

そして仙堂の本意ではないことまで、真犯人だと偽った曾根崎があれやこれやと勝手に言ったこともムカついていたのだと思われます。

どこまでも自己中な仙堂は告白本を出すことで注目を集め、自己陶酔するのでしょうね。

実際にもあった殺人犯の手記

殺人犯の手記と聞いて思い出されるのが、1998年に発行された神戸の事件の当時14歳だった少年Aによる児童連続殺傷事件の告白本です。

遺族の気持ちなど無視した行動が、当時日本中で大騒ぎになりました。

映画の中の出来事とはいえ、やはり仙堂の本が売れることで殺人犯にお金が入るのかと思うと、気持ちの良いものではありません。

最後に仙堂が被害者遺族である戸田丈に刺されたのも、そういった遺族の気持ちが反映されているのではないでしょうか。

まとめ:22年目の告白仙堂俊雄の最後とは?ラストの「闇を追いかけて」についても考察!

  • 仙堂の最後は里香の殺害が時効適用外ということで警察に捕まった
  • 警察では自分を見つめ直し手記でも書こうと本の出版をほのめかしている
  • 仙堂の過去のトラウマが考慮され精神鑑定を受けることになる
  • 収容施設で戸田丈にナイフで刺されたと思われる
  • 仙堂の手記「闇を追いかけて」の刊行が決定した

 

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