心が叫びたがってるんだの冒頭で登場する帽子を被った玉子の妖精。
傷つく順の前に現れ、お口にチャックという呪いをかけてしまいました。
それ以来順は喋ろうとするとお腹が痛くなり、誰とも話すことがなくなりました。
玉子の妖精の正体とは?順の呪いは解けるのでしょうか。
心が叫びたがってるんだ:玉子の妖精の正体とは?
玉子の妖精の正体は順の心が作り出した「呪い」です。
玉子の妖精の正体は順の罪悪感
玉子の妖精の正体は、もう一人の順と言えます。
罪悪感や心の傷を表現しています。
両親の離婚のきっかけは順がお父さんの浮気現場を見てしまい、お母さんに喋ってしまったことでした。
そのため、お父さんからは「全部お前のせいじゃないか」と言われ、自分のお喋りのせいでお父さんがいなくなったと思ってしまいます。
悲しみやショックが生み出した玉子の妖精が「言葉が人を傷つける」とし、これからは喋らないようにしようと言いだします。
幼い順の心の奥底にあった感情が作り出した妖精です。
順のお口にチャックした呪い
玉子の妖精は順がこれから傷つかないように「お口にチャック」という呪いをかけました。
自分自身への戒めなのでしょう。
呪いは「喋るとお腹が痛くなる」というもので、頑張って喋ろうとしても途中でお腹が痛くなってしまうのです。
それによって、順は自分の意見を言うどころか誰とも口をきかなくなり、友達はいないし母親との関係もよくないです。
順の心の在り方次第
順は学校行事である「ふれあい交流会」の実行委員として参加することになりました。
ふれ交の出し物はミュージカル。
クラスメイトの坂上君や菜月のサポートもあり、喋ることは出来なくても歌なら気持ちを伝えられるのが分かったのです。
坂上君に対する恋心や、友達を守ろうとする気持ちによって順の気持ちも少しずつ強くなっていきます。
ところが、恋心を持っていた坂上と菜月の関係を知ってショックを受けた順の前に再び玉子の妖精が現れます。
言葉を出さなくても「心がお喋りすぎる」ということで、順はふれ交当日に学校を休んでしまうのです。
ショックを受けたときに出現する玉子の妖精は、順の気持ちの在り方次第で出てきたり出てこなかったりしますので、呪いを解くのも順次第ということになりますね。
心が叫びたがってるんだ:成瀬順の呪いは解ける?
成瀬順の呪いは坂上君のおかげで解けることになります。
坂上に気持ちをぶちまける
ミュージカル当日、ドタキャンした順を坂上は探しに行きます。
山の上のお城にいた順を見つけると、順は「喋ったから不幸になった、言葉は人を傷つける」と自暴自棄状態になっています。
坂上は「玉子の妖精なんていない」と現実を突きつけ、お前の本当の言葉が聞きたいと言いました。
すると、順は坂上に対して暴言を吐き、思ってることをすべてぶちまけました。
このシーンは本当に暴言がひどくて坂上君ってエライなぁ、と思いましたね。
順の言葉をすべて受け止めた坂上に対し、順はもう一つ伝えたいことがあると言って「好き」だという感情を打ち明けました。
玉子の妖精が消え呪いが解けた
坂上と一緒に舞台に戻った順は無事ステージで歌うことが出来ました。
ステージが終わったあと、ドタキャンしたのに受け入れてくれたクラスのみんなに謝ります。
もちろんクラスのみんなは順を許し、何もなかったかのように接してくれました。
順の心は次第に解けていき、「玉子の妖精なんていなかった、呪いをかけてたのは自分だったんだ」と気づくのです。
この時点でほぼ玉子の妖精の呪いは解けています。
そしてラスト、田崎からの告白を受けるシーンでは、風とともに玉子の妖精の帽子が飛ばされていました。
順にかけられていた玉子の妖精の呪いは解けたと思われます。
まとめ:心が叫びたがってるんだ卵(玉子)の正体とは?順の呪いはいつ解ける?
- 心が叫びたがってるんだの玉子の妖精の呪いは、順の後悔や罪悪感などの感情が作り出したもの
- 両親の離婚は自分のお喋りのせいだと思って自分自身に呪いをかけ喋れなくなった
- ふれ交のミュージカルによって少しづつ前向きになった順は坂上に失恋し、再び玉子の妖精が登場
- 坂上は順に本当の気持ちを吐き出させ、玉子の妖精なんていないと伝えた
- ミュージカルに間に合った順はクラスの皆に謝り受け入れられ、玉子の妖精の正体が自分自身だったことに気づく
- 田崎に告白されるシーンで、風と一緒に玉子の妖精の帽子も飛ばされている
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