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「アーヤと魔女」の原作本とネタバレ解説!原題の内容とラスト結末についても

12月30日に放送されるジブリ作品の「アーヤと魔女」

原作者はダイアナ・ウィン・ジョーンズでファンタジーの女王と言われていた女性です。

翻訳:田中薫子さん 絵:佐竹美保さん

子どもから大人まで楽しめる内容になっています。

ざっくりとしたあらすじは

主人公アーヤは身寄りのない子どもたちが暮らす家で育った女の子です。

ある日魔女の家に引き取られることになったアーヤは、魔法を教えてもらえると期待していました。

ところが、家に閉じ込められてこき使われてばかりです。

負けてたまるもんか!と奮起し、猫のトーマスに助けてもらいながら魔女に立ち向かっていくストーリーです。

アーヤと魔女についてネタバレ解説していきます。

アーヤと魔女の原題:「EARWIG AND THE WITCHI」

アーヤと魔女の原題は「EARWIG AND THE WITCH」です。

日本名がアーヤ、原作の主人公の名前が「EARWIG」です。

EARWIGというのは名詞で「ハサミムシ」と動詞で「盗み聞きをする」という意味。

それに加えて「人にこっそり入れ知恵をする」という意味もあります。

アーヤと魔女は原作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの遺作となっています。

この挿し絵はダイアナ・ウィン・ジョーンズさんが、佐竹美保さんの絵が好きだったとのことで、どのページを開いてもあります。

原作「アーヤと魔女」:アーヤは魔女に立ち向かうことを決意

魔女たちに引き取られることになったアーヤは、友達のカスタードにサヨナラを言い、ベラ・ヤーガとマンドレークについて「聖モーウォード子どもの家」を後にします。

居心地のいい「聖モーウォード子どもの家」にずっといたかったアーヤは、

生まれて初めてやりたくないことをさせられている気持ちになり腹が立っていました。

魔女たちが住むライム通りに入ったときアーヤは「ようし、負けるもんか」とつぶやきます。

魔女たちに引き取られたのはベラ・ヤーガの手伝いのため

アーヤがこれから住む魔女の家はごく普通の小さな平屋です。

ここでの暮らしがイヤになったら窓から簡単に逃げ出せそう。

部屋に案内されたあと、ベラ・ヤーガはアーヤに言いました。

「あたしの名前はベラ・ヤーガ。魔女だよ。あんたをうちに連れてきたのは手伝いが欲しかったからだ。良い子にして言う通りにしっかり働いてくれるなら痛い目に合わせたりしない」

アーヤは、大変なことになったみたい。今までで起きたことよりも乗り越えるのが難しいかも。

でも、私は挑戦するのが好きだから平気よ。

それにいつか誰かに魔法を教わりたいな、と心のどこかで願っていたから平気でした。

アーヤは誰かをあやつるには最初が肝心だとよくわかっているので、ベラ・ヤーガの言葉をさえぎり

「大丈夫。おばさんがわたしに魔法を教えてくれるかわりに、私はここで助手になってあげる」と言いました。

魔女の家では呪文づくりや掃除をさせられる

ベラ・ヤーガはアーヤを違う部屋に連れていきます。

この部屋は「聖モーウォード子どもの家」と違って、どこもかしこもホコリが貯まり、床はドロドロのものにおおわれている。

使い残しの呪文だと思われる小さな白い骨や青かびなどが散乱していました。

あっけに取られているアーヤを魔女は呼びつけ、このテーブルでそこにあるドブネズミの骨を粉にしとくれと言いました。

ベラ・ヤーガはこの骨を粉にしたら何に使うのかを聞いても教えてくれません。

ただ面倒な仕事をアーヤにやらせるだけなのです。

時には裏庭に生えているイラクサだのブリオニアの実だのベラドンナだのを取ってこいと言われ、

時には床をきれいに磨けと言われます。

アーヤはなんとかしないといけないと思い、粉をつぶし続けながら家の中がどうなっているか調べようと思いました。

家には玄関が見当たらない

アーヤは1日と少しかけて、こっそりと家のことを調べました。

とても変わった家で、まず、玄関から外にでることができません。というより、家の中に玄関の扉がないのです。

そして自分の部屋の窓からは、家の前のきれいに手入れされた庭を見ることができるけれど、窓をあけることは出来ませんでした。

雑草が生えている裏庭に出ることは簡単でした。

ですが、ベラ・ヤーガはアーヤを見透かしたように「そっちからは逃げられないよ」と言います。

なぜかと聞くと、マンドレークがデーモンたちを守衛に使っているからだと答えました。

と、言うことはベラ・ヤーガだけでなく、マンドレークもうまく操れるようにならないといけないようです。

アーヤは探検を続けましたが、やはり外に出る部屋は見つかりませんでした。

アーヤは魔女に見つからないようにこっそり呪文をつくる

呪文を作る部屋には黒猫がいます。

この黒猫はトーマスという名前で、喋れる猫なのです。

トーマスが喋れると知ったアーヤは、魔法についてトーマスに聞きました。

呪文に詳しい?

あらゆる魔法から身を守る呪文の作り方

トーマスはアーヤより呪文を知っているということで、ベラ・ヤーガが寝ている夜中にこっそり呪文を作りに行きます。

トーマスはアーヤの必要としている呪文は、本の最後の方にのっていると教えてくれました。

「あらゆる魔法から身を守る呪文」

この呪文は2ページにもわたってびっしりと書かれていて、材料も何百種類もいるようです。

トーマスは、材料はこの部屋に全部あるし、時間も朝までたっぷりあるから始めようと言いました。

ドブネズミの骨の粉とイモリの目玉、薄切りにしたガマガエル。その間にヒヨスと猫のしっぽの毛を3本一緒にあっためる。

トーマスは本の前に座り込んで、次にやることを大声で指示してくれました。

そして手順が半分すすんだあたりで「使い魔を配置」とあります。

アーヤはドロドロのものを片手で混ぜながら、もう片方の手でネバネバを混ぜながら使い魔について聞きました。

使い魔とは、魔女の手伝いをする猫とか生き物のことです。

呪文がちゃんと働くためには使い魔が呪文を作っているそばにいなくてはいけないのです。

ちなみに呪文を働かせる力が一番強いのは黒猫だとトーマスは得意げになって言いました。

魔女ベラ・ヤーガの手を増やす呪文をかけた

ベラ・ヤーガはいつも「手が足りない、手が足りない」と言ってはアーヤをこき使います。

アーヤはベラ・ヤーガが出かけた隙に、トーマスに聞きました。

「誰かにもうひとそろい手が生えるようにする呪文ってある?」

それを聞いたトーマスは、アーヤの考えに感心し本を見てみようと言います。

アーヤのやりたい呪文に近いのは、「人の体をよぶんに成長させる呪文」でした。

しつこいぐらい「手が足りない」と言っているベラ・ヤーガに絶対に手をよぶんにつけてやる!

アーヤはそれから熱心に呪文づくりに取りかかりました。

手をよぶんに作る呪文は、ありとあらゆる気持ちの悪いものを使って、呪文をかけたい相手に似せた人形を作るのです。

それからコウモリの翼とミツロウで、よぶんに成長させたいと思う部分を作り、使い魔のトーマスのそばで人形にくっつけます。

それから相手の髪の毛を人形に巻き付けると呪文が働きはじめるということです。

人形が出来上がり、作った手をどこにくっつけるかということと、ベラ・ヤーガの髪の毛をどうやって手に入れるかが問題です。

アーヤはろうかでベラ・ヤーガの帽子がかけられているのが目にとまりました。

帽子の内側には髪の毛がついてるはず!

そう思って帽子をさっと手に取ると、ベラ・ヤーガの髪の毛がありました。

髪の毛を急いでつまみとって洗面所にかくします。

そして、ベラ・ヤーガが作業をしているときにアーヤはトイレに行くと言って部屋にもどり

ベラ・ヤーガの髪の毛を人形に巻き付けました。

魔女ベラ・ヤーガの恐ろしいミミズの罰

アーヤの呪文が効いて、作業部屋のほうでベラ・ヤーガが大声でわめいているのが聞こえてきました。

ベラ・ヤーガがキンキン声で「あまっこめ、何をしでかした?」と言って叫んでいます。

アーヤは嬉しくておかしくて、大笑いするのをこらえています。

ベラ・ヤーガにつけた手は、ひとつはおでこに、もうひとつはスカートのお尻についていました。

そしてその手は閉じたり開いたりしているかと思うと、ベラ・ヤーガの鼻やおしりをつねりました。

ベラ・ヤーガが怒って「ミミズの罰だ!」と言います。

アーヤは見えない力でグイグイ押され、部屋に閉じ込められてしまいました。

するとミミズが、どこからともなく宙にうじゃうじゃとかたまりで現れ、アーヤの足元にバサッと落ちました。

その様子をじっと見ているとミミズは青色と紫色をしていて、百匹ぐらいはいる。

ミミズは平気なんだけど、なんとなく胸がざわざわする感じはなんだろう。

ミミズの罰は本当はアーヤのお腹の中にミミズが入ってくるはずだったのです。

最初に作った「あらゆる魔法から身を守る呪文」が効いていたのです。

原作「アーヤと魔女」のラスト結末

アーヤはミミズの罰が効いていないことがベラ・ヤーガにバレると、またうるさく言われるのでミミズを隠そうとしました。

壁に穴をあけ一匹ずつミミズを放り込みます。

するとその穴に通じていたのはマンドレークの部屋だったのです。

マンドレークはわずらわしいのが嫌い

ミミズが自分の部屋に入ってきたマンドレークは、怒り狂って恐ろしい怪獣のように変化しています。

マンドレークは作業部屋をぶち破りベラ・ヤーガのところへ行きました。

ベラ・ヤーガに対して怒ったあと、隠れているアーヤに出てくるように言いました。

マンドレークは、さっきの怪獣のような姿ではなく、人間の男の人の姿に戻っています。

そして、ベラ・ヤーガがミミズをよこしたのかとアーヤに聞きました。

アーヤはうなずき、ミミズをバスルームに隠そうとバスルームに送ったはずだったんだけど間違えたみたいと言います。

魔法のミミズは、魔法の場所に入り込むらしく、それでマンドレークの元に行ったのでした。

マンドレークは、わずらわしいのが嫌いなので、ベラ・ヤーガにちゃんと助手の仕事を教えるように言っておいたと言いました。

アーヤはマンドレークにお礼を言います。

そして明日から学校が始まるから行かせてほしいとお願いします。

昼間に自分がいないと家の中は静かになると思うと言うと、マンドレークは考えておくと言いました。

1年後の魔女たちの変化

アーヤが魔女の家にきてから1年が過ぎました。

魔女の家ではもうみんなアーヤの言いなりです。

「聖モーウォード子どもの家」にいた頃よりも良い調子と言ってもいいぐらいです。

マンドレークも最近では「アーヤちゃん」とやさしく呼ぶようになり、

アーヤがマンドレークに「朝食をデーモンたちに持ってこさせて」と言うと、デーモンたちはすぐにやってくれます。

マンドレークを通さずに直接デーモンに頼んでも、デーモンたちはだんだんアーヤのいう事を聞くようになっていました。

アーヤは実は魔女だった

アーヤは自分では知らないけれど、「聖モーウォード子どもの家」の玄関に置き去りにされていたとき、そこには母親手紙もありました。

母親の手紙には

12人の魔女に追われています。逃げ切ったらこの子を返してもらいに来ます。        この子の名前はアヤツルです。
と、書かれていました。
手紙を呼んだ園長は「アヤツル」なんて、人をあやつるみたいで、そんなのまともな名前じゃないとのことで、アーヤ・ツールという名前にしたのです。

 

アーヤは人を操ることが出来る「魔女」だったのですね!

まとめ:NHKで放送の「アーヤと魔女」の原作ネタバレ解説!

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12月30日にNHKで放送されるジブリ作品の「アーヤと魔女」の原作を解説しました。

  • アーヤは魔女ベラ・ヤーガに助手として「聖モーウォード子どもの家」から引き取られた
  • アーヤは魔女と立ち向かうことを決意する
  • 魔女の家は中が広く玄関が見つからない
  • アーヤはベラ・ヤーガに対抗するべく「あらゆる魔法から身を守る呪文」を作った
  • アーヤはベラ・ヤーガに「手を増やす」呪文をかけた
  • ミミズの罰はアーヤのお腹のなかにたくさんのミミズがはいるはずだった
  • 魔女の家に来てから1年後にはみんなアーヤの言いなりになっていた

 

アーヤと魔女の原作はアニメとはまた違った面白さがありますので、ぜひ読んでほしい1冊です。

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