よしながふみ原作漫画の大奥がとても面白いと話題です。
中でも家光編は女将軍誕生と、家光の寵愛を受けた有功(お万の方)との恋の行方も注目されています。
逆転大奥の始まりと大奥が出来上がったのも家光編ですので見ごたえありのストーリーとなっています。
よしながふみ原作の大奥の有功と家光の漫画の結末をネタバレしていきます。
大奥:有功と家光の解説!
逆転大奥の始まりは徳川第3代将軍家光が赤面疱瘡で死亡したことから始まります。
赤面疱瘡で家光が死亡しなかったら有功と千恵(家光)の出会いはなかったのでしょう。
- 徳川家光:徳川三代将軍
- 上様(千恵):三代将軍家光の娘で家光崩御後の女将軍家光
- 万里小路有功:慶光院新院主。還俗後お万の方として家光の側室
- 春日局:家光の乳母で家光崩御後に大奥総取締
- 家光(千恵)の側室:捨蔵(お楽の方)・溝口左京(お夏の方)・玉栄(お玉の方)
徳川家光が赤面疱瘡で死亡
家光が将軍のころ、赤面疱瘡が大流行します。
男にだけ罹患する疫病で、若い男が感染すると10人中8人は死亡してしまうという病気です。
治療法がなかったため、感染が広がり男子の人口は女子の1/4にまで減少してしまいました。
そして赤面疱瘡は江戸にも広がり本来の将軍家光も感染し死亡してしまったのです。
春日の局の脅迫で大奥入り
春日の局は徳川家存続を第一に考え、家光が唯一遺した娘(町で襲った女が生んだ娘)千恵を江戸城へ連れてきます。
そして千恵を上様と呼び男装させ、家光が生きているかのように仕立て上げました。
そして徳川の世継ぎを作るため、春日の局は大奥を美男ばかりを集めた場所に作り替えたのです。
家光が死亡して6年後、京の都から万里小路有功が新院主の継目御礼として江戸城へやってきます。
有功の美貌を気に入った春日の局は、有功を還俗させるため同行してきた明慧や遊女を有功の目の前で切りつけました。
春日の局の強引な脅迫によって有功は髪を伸ばし大奥入りすることになります。
有功と家光の間に子供は出来なかった
大奥入りした有功は上様と呼ばれる少女千恵と対面し、将軍が既に亡くなっていたことと千恵が家光の娘で世継ぎを作るために家光のフリをしていることを聞かされます。
有功が現実を受け入れるまでひと悶着あったものの、有功と千恵は似たような境遇ということもあって2人の恋が始まりました。
*千恵も江戸城へ連れてこられる際、母親を殺され強引に家族を壊されていたのです。
有功と千恵ははたから見ても仲睦まじく幸せな日々を過ごしていました。
ところが1年を過ぎても懐妊の兆しはなく、春日の局は焦り始めます。
徳川家を存続するための有功と千恵ですので、世継ぎが生まれなければ意味がないのです。
家光に新たな側室
春日の局は千恵に新たな側室を設けます。
徳川家存続=戦のない平和な世と言われれば有功も納得せざるを得ないのです。
有功と千恵は春日の局の許しがないとなかなか会えなくなってしまいました。
春日の局が用意した側室は3人になります。
捨蔵
有功そっくりの町人。千恵との間に千代姫が生まれます。(千代姫は後の4代将軍家綱)
捨蔵はお楽の方と名前を改め千恵の側室になりましたが、転んだ拍子に頭を打ってしまい半身不随になってしまいます。そして最終的には赤面疱瘡に罹患して死亡。
溝口左京
名門の出である溝口左京は浅黒い肌なので「お夏」の名を与えられます。
左京との間にも娘が誕生します。
玉栄
有功に同行してきた小僧。男子が生まれないため、有功が千恵の側室になってほしいとお願いして側室になりました。
千恵との間に徳子が生まれ、徳子はのちの綱吉となります。
3人の側室との間に子供を儲けながらも、千恵は「ほかの男の子を何人産もうと、わしの心にいるのはそなただけじゃ」と有功だけを愛していました。
大奥:有功と家光の漫画の結末
有功は結局徳川家存続計画には用無しということになりますが、有功と家光の結末は「心で結ばれていた」となります。
春日の局死亡で有功が大奥総取締
家光が死亡してから薬断ちをしていた春日の局は病に倒れてしまいます。
自身の寿命を悟った春日の局は村瀬正資に徳川の行く末を記す日記「没日録」を書き続けてほしいと願い出ます。
そして有功には千恵と大奥のことを託し死亡しました。
春日の局が亡くなったことで千恵は有功の元に訪れますが、有功は「お褥(しとね)すべり」を申し出ました。そして千恵をずっと支えるということで大奥総取締の役を与えてくれるようお願いしたのでした。
有功は春日の局の遺言通り側室から初めての大奥総取締として君臨することになります。
これで有功と家光が夫婦として結ばれることはなくなりました。
女将軍家光誕生
春日の局が倒れたころ、赤面疱瘡の感染拡大で男子の人口はとうとう女子の1/5にまで落ち込みました。
そして大名の中にも男装して江戸城を訪れる女性もチラホラ目立つようになりました。
男子が育っていないことから女性を跡継ぎに擁立する動きになってきていたのです。
春日の局が死亡したあと、千恵は全国の大名たちに家光が死亡したことや自身が女将軍家光として跡継ぎとなる宣言しました。
反対する者がいなかったため、女将軍家光と大奥総取締有功が誕生しました。
27歳で家光死亡
千恵は家光として国の政にかかわり、3人の女の子を産み育て27歳で死亡しました。
息絶える前に有功に落飾せず大奥に留まり、次代の将軍千代姫の父親代わりとしてサポートして欲しいと言います。
そして家光は有功に「好きだった。体のつながりがなかったからこそ、他の男達とは違う特別だった」と言い残し死亡しました。
有功と家光は結ばれたものの子供が出来なかったため、側室とはまた違う特別な関係で結ばれていました。
普通の夫婦のように過ごせなかったのは残念に感じます。
まとめ:大奥の有功と家光の解説!漫画の結末はどうなる?
よしながふみ原作の逆転大奥に登場する有功と家光についてネタバレしました。
2人が心で強く結ばれていた様子などは、原作漫画でないと伝わらないと思いますので、ぜひじっくり読んでほしい作品です。
家光編は1~4巻で描かれています。
- 千恵は徳川3代将軍家光の唯一の子供
- 家光は赤面疱瘡に罹患し亡くなる
- 徳川家存続のため春日の局が千恵を連れてきて家光が生きているように見せかけた
- 世継ぎを急ぐため大奥を作り直し、そこへ有功が京から挨拶に訪れ春日の局の目に留まった
- 有功と家光は仲睦まじい恋人になるが1年が過ぎても子供が出来なかった
- 春日の局の死後、有功は大奥総取締役に就き家光をサポートする形で大奥に君臨した
- 家光は27歳で死亡したが有功に「好きだった」と言い残し遺言通り落飾しなかった
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