シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作の一つ「トータル・リコール」が30年ぶりに、4Kデジタルリマスター版で11月に全国で公開されることが発表されています。
なぜ??
シュワちゃんの代表作とはいえ、なぜトータル・リコールがまた劇場で公開されるのか?
実は当時のアカデミー賞で視覚効果賞を取り話題になった映画なんです。
今回劇場公開されるということで、トータル・リコールを改めて振り返ってみました。
シュワルツェネッガーが火星で大暴れして大活躍なのは間違いないですが、ストーリーよりも見てほしいのはココなんじゃない?
というところを紹介します。
*グロテスクな映像がたくさんあるので、子どもさん連れにはお勧めできません。
ちなみにトータル・リコールが公開された1990年(平成2年)というのはこんな年
- ちびまる子ちゃん放送開始
- 秋篠宮殿下と紀子さまがご結婚
- 流行語大賞は「ファジィ」
- ジャニーズでいうとSMAPがCDデビューする前です。
そんな時代に公開された映画です。
シュワルツェネッガーが火星で活躍する映画「トータル・リコール」
ちょっと難しい映画でした。
トータルリコール概要
フィリップ・K・ディックが1966年に発表した小説「追憶を売ります」を映画化したSF映画です。
原作は数十ページの短編小説なので、映画化した時にはアクションシーンなど多くのシーンが追加されています。
壮大すぎる世界観で映像化不可能と言われていたシナリオにシュワちゃんがポール・バーホーベン監督とシュワちゃんが惚れ込み映画化が実現したそうです。
撮影には当時の最高額(7000万ドル)をつぎ込み、結果全米初登場1位を獲得しました。
その後7週に渡って首位を守り続け、全世界でヒットした映画です。
キャスト紹介
主人公ダグラス・クエイド/ハウザー:アーノルド・シュワルツェネッガー
地球(ダグラス・クエイド)で建設現場で働いている主人公。
毎晩火星にいる夢を見る。あまりにも現実的なので火星がとても気になる。
ハウザー(火星)だった頃の記憶は消されています。
主人公の妻ローリー:シャロン・ストーン
クエイドの妻で実はクエイドの見張りをしているリクターの手下です。
クエイドがリコール社から帰った時に身元を明かし、クエイドを射殺しようとします。
メリーナ:レイチェル・ティコティン
火星の反乱組織のメンバーでハウザーを知っています。仲間だったようですが、クエイドはハウザーだった頃の記憶が消されているので、メリーナのことは覚えていません。
コーヘイゲン:ロニー・コックス
火星の採掘会社の総督。空気を利用して火星社会を支配しています。
リクター:マイケル・アイアンサイド
コーヘイゲンの手下。地球で火星の記憶が戻りつつあるクエイドを殺そうとします。
クアトー(声):マーシャル・ベル
火星反乱組織のリーダーで普段はジョージという人の体内に宿っています。火星の住民のためにリアクター(空気を作りだす装置)の起動をもくろんでいます。
2012年にリメイクされている
2012年にレン・ワイズマン監督によってリメイクされます。
当時の主演はコリン・ファレル
舞台は地球のみに変更されています。
トータル・リコールのあらすじ
あらすじを概ね知ってから見た方が面白いですよね。
クエイド「リコール社」に行く
主人公クエイドは、結婚して8年にローリーと2人暮らしです。
毎晩火星にいる自分の夢が気になり出したクエイドは、火星に移住したくなります。
ローリーに反対されたクエイドは電車の中で「旅行の記憶を売る」リコール社を知ります。
リコール社に行き、火星の記憶を植え付けてもらおうと眠りについたところ、クエイドが過去に火星にいたことが発覚します。
トラブルを恐れたリコール社はクエイドがリコール社に来た記憶を消し、眠らせたままタクシーに乗せて帰します。
自宅に帰る途中仕事仲間のハリーに襲われ、自宅ではローリーに殺されそうになり、今までの生活とは一変し命を狙われるようになります。
もう一人のクエイド「ハウザー」登場
追ってからどうにか逃げ続けているクエイドは、ある男からカバンを受け取ります。
カバンの中にはパソコンが入っており、モニターのスイッチを入れるとその画面には自分そっくりの「ハウザー」と名乗る男が話しかけます。
カバンの中には偽造された身分証や変装道具、頭の中に入っている発信機を取り出す装置が入っていました。
発信機を無事取り出したクエイドはハウザーの指示通り火星へ向かいます。
火星で酸素を作りだすことに成功する
火星の空港で待ち受けていたのはリクターたち追手です。
火星での記憶がないままのクエイドですが、ハウザーだった頃の仲間たちと再会します。
反乱分子に共感しているクエイドは、なんとかリアクターを発動させようと、コーヘイゲンたちと戦います。
コーヘイゲンたちは、もう一度クエイドの記憶を操作しようと試みますが失敗し、クエイドに殺されます。
最後はコーヘイゲンやリクターも倒してリアクターを発動させることに成功します。
火星は無事空気に包まれ、人間が暮らせるようになり、火星に住んでいる人たちも圧政から解放されました。
トータル・リコールの見どころ
近未来が、今より進んでるのも面白さの1つ!
近未来がスゴイ
シュワちゃんが火星で活躍するトータル・リコールの近未来像を現在と比較してみると、あながち合ってるかも。
と思うところや、あったら便利だと思う点がいくつかあります。
- 受付嬢のネイルが便利すぎる
シュワちゃんが火星に行きたい気持ちを抑えきれずに行ったリコール社の受付嬢のこと。
ネイルを、タッチペンで触れるだけで色がキレイに塗り替わるんです。
思わず「おお!」と目が大きくなりました。
便利すぎる!
やってみたいし、不器用な人にピッタリで、もし現代に販売しているなら売れ筋商品なのではないか?って思います。
近未来はこんな風に「マニキュア」塗るんや~って思って見てたと思います。
- 旅行は行くのではなく「記憶を植え付ける」
シュワちゃんが火星に行きたいと向かった先は「リコール社」という会社です。
リコール社のコンセプトは、手軽に旅行に行きましょうよとのこと。
大きくて重いカバンを持つこともなく、時間を気にするもない。
ただリコール社の椅子に座って寝ている間に「旅行に行った」記憶が植え付けられるというもの。
シュワちゃんの場合、
- 火星に行く
- 諜報員である
- 一緒に行動する女性の髪はブルネット
などリコール社の人に希望を伝えると、設定したシーンのように旅行が楽しめるというものです。
映画のストーリーでは、ジャマが入って楽しい旅行は出来ませんでしたが、アトラクションのようで手軽で楽しそうですよね。
- タクシーが自動運転になっている
この頃からすでに未来は自動運転になるような動きだったんでしょうか。
タクシーは自動運転で、運転手もロボットです。しかもある程度の会話が出来る。
ロボットの顔は全くかわいくなくて、むしろ気持ち悪い。
自動運転の未来像を見せてくれた感じなんでしょうか。
シュワルツェネッガーが火星で活躍する映画:アクションがスゴイ
シュワちゃんと言えばアクションです。
トータル・リコールの中にもたくさんのアクションシーンが登場します。
- 容赦ないアクションシーン
トータル・リコールのシュワちゃんの仕事仲間や奥さんは実は、シュワちゃんの行動を見張っている人たちでした。
シュワちゃんが火星に旅行に行ったかも、ってだけで始末しようと思います。
命を狙われているわけですから、襲ってくる相手は容赦なくやっつけます。
そのための筋肉ですよね。
突然何が何だかわからないまま、追われる身になったシュワちゃんは逃げるのに必死です。
銃撃戦では通行人ですら盾にして応戦します。
死体がボロボロですよ。
ラストの悪役をやっつけていくシーンも腕はちぎれるし、ペシャンコになっちゃうし、結構残酷なシーンがありますね。
- 地下鉄の窓を銃で叩き割るアクションシーン
追ってから逃げて地下鉄に乗り込むシーンがあります。
走っている地下鉄の窓を銃で叩き割って乗り込むんです。
スタントマンを使わずの撮影だったようで、窓を銃で割る時にスタッフが窓を爆破するタイミングと合わず、手首にケガを負ったそうです。
派手に窓ガラスが割られています。
映像技術がスゴイ
今回トータル・リコールが4Kデジタルリマスター版で公開されることで、いろいろ振り返ってみたのですが、トータル・リコールは内容うんぬんではなく、映像技術を見せたかったのではないか?と思いました。
ちょっとグロテスクですよね。映像がキレイになってリアルさが増したらどうなるんだろう。。
- 鼻から発信機を取り出すシーン
追ってから逃げても逃げても、必ず追いつかれるシュワちゃんです。
頭の中に発信機が埋め込まれているんです。
発信機を取り出すときは鼻から。
ピストルのような形状のものを鼻の奥にグっと突っ込みむと、銃口のような先から何やらでてきて発信機をつかんで引っ張るようになっています。
発信機の大きさってスーパーボールみたいな丸い形です。
鼻の穴ってそんなに広がるの??って驚きがありますよ。
- 金属探知機でガイコツの映像になるシーン
追ってから逃げているときに金属探知機の通路を通るシーンがあります。
通路を通ると、管理室のモニターには人の姿がガイコツで見えるようになっています。
シュワちゃんはピストルを持って逃げているので、ガイコツにピストルがぶら下がった状態で映るのです。
きっと当時は金属探知機の通路を通るだけで、あのように映るって画期的だったんじゃないでしょうか。
今見ても印象に残るシーンです。
- 火星に行くときにおばさんに変装している顔が割れるシーン
有名なシーンですよね。
火星に行くときにおばさんに変装してパスポートを見せているときに時間切れ?なのか、顔が割れていくんです。
顔が割れた中からシュワちゃん登場です。
映像技術を見てくれといわんばかりの大事な見せ場となっています。
- 重力で目玉や舌が飛び出るシーン
最後の悪役を倒す場面です。
火星は酸素がないので、シェルターのようなところで空気を作りだして人間は生活しています。
人間がシェルターから飛びだすと、重力に負けて内臓が出るんだよってことですよね。
もう深海魚のような顔になってしまいます。
シュワちゃんの目玉も飛び出すシーンがあります。
上手に作っていると思いますが、トラウマになってしまう人もいるようです。
まとめ
シュワルツェネッガーか火星で活躍する映画「トータル・リコール」の見どころは
- 当時想像したと思われる近未来が見どころです。
ネイル・旅行・自動運転など
- アクションシーンも見逃せない場面がたくさんあります。
地下鉄の窓を割って乗り込むシーンなど
- グロテスクだけど、映像技術がスゴイ(アカデミー賞で視覚効果賞受賞)
おばさんの顔が割れるのと目玉が飛び出るのは有名です。
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