もののけ姫に登場するキャラクターの1人で、重要な役割を持つ美人女性エボシ。
エボシは、タタラ場を取り仕切るリーダー的存在で、優しくて強いため人望もあります。
ところが物語の中盤からエボシはタタラ場を離れ、ジコ坊と一緒に森に入って行動するようになります。
エボシの目的とはなんなのでしょうか。エボシの過去やシシ神を狙う理由についてまとめました。
もののけ姫:エボシの目的とは?ジゴ坊とシシ神を狙う理由について
エボシの目的はタタラ場を維持すること。弱者のための小国を築きたいと思っています。
エボシの目的はタタラ場を守りたい
「もののけ姫」の中盤、サンとエボシ御前の戦いシーン。
森を守りたいサンと、民のためにシシ神を殺して鉄を作り続けたいエボシ御前。
ここのシーンはいつまでも心に残る。
(アシタカが撃たれるのもかなり印象に残った)⚠︎画像はスタジオジブリ公式の画像です。 pic.twitter.com/TlzF80qADb
— ナウシカ🌞 (@nozomishobby777) February 20, 2021
エボシは美人で強くて頭の切れるリーダーです。
ちょっとキツイ感じの美人顔なので、一見良い人とは思えませんが、タタラ場の人たちからは信頼を得ています。
本来タタラ場は女人禁制なのですが、エボシは売られた娘たちを買い取り、タタラ場の仕事を与えています。
またアシタカを案内した秘密の部屋では、体中包帯でグルグル巻きにした病人が登場します。
エボシは一般社会では差別されている病人をかくまい、彼らにも仕事を与えることで人として扱っているのでした。
エボシはタタラ場で働く弱者を守りたいと思っているのです。
ジゴ坊とエボシの関係
12月1日は #鉄の記念日
『もののけ姫』
シシ神殺し実行役にエボシ御前、対山犬に石火矢連…はともかく突如上陸した乙事主たちにも地走りが対策済み。アシタカとの初対面時、鉄つぶてで苦しんだ猪がタタリ神になったと聞いたジゴ坊が「山犬イノシシ連合あり得る」と先手を打った?#1日1映画 pic.twitter.com/IGbwhwtFAx— サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー (@Sarnathhall) November 30, 2016
エボシはジゴ坊と一緒にタタラ場を離れシシ神がいる山へ入っていきます。
エボシはタタラ場を作る際に、「師匠連」からシシ神を退治することを条件に石火矢衆を40人ほど借りています。
ジゴ坊は師匠連が所有している武装集団である、唐笠連の頭領ということで、エボシとは無関係ではないのです。
師匠連は天皇の下につく秘密結社のような組織で戦闘専門集団。
武器や戦争の技術を売り物にしている軍事会社のような集団です。
ジゴ坊は師匠連の命令でシシ神の首を獲るよう命じられていますが、何と言っても「神殺し」です。
自身が手を汚さないようエボシをかつぎ出し、神殺しをさせ、あわよくばタタラ場も乗っ取ろうと思っているようです。
エボシもジゴ坊のことを信用しておらず、シシ神を退治したあと師匠連の連中を追い払って縁を切りたいと思っています。
エボシとジゴ坊がシシ神を狙う理由
もののけ姫のエボシって何でシシ神の首を狙ったの? https://t.co/wLdnt0ubR4 pic.twitter.com/fr7zXj7Xyo
— 21finestage (@21finestage) June 27, 2016
ジゴ坊は師匠連の命令で「不老不死」の力があるとされるシシ神の首を狙っていました。
エボシは山を削って鉄を作りたいと思っているので、森を守るシシ神が邪魔です。
エボシは師匠連との約束を果たすためと、タタラ場を拡張したいという目的のためジゴ坊と組んだというわけです。
またシシ神の不老不死の力から、シシ神の血を飲むと病が治ると言われているようです。
エボシにはタタラ場の病人を治したいという気持ちもあったかもしれませんね。
もののけ姫:エボシの倭寇との過去とは?
今日11月10日は「#良い銃の日 」だそうだ。
銃と言えば この方。
『#もののけ姫』の #エボシ御前 !💕エボシ様の作った #石火矢 は銃床から枝や葉が生えてこようが、アシタカの投げた蕨手刀が刺さろうが問題なく発射できてシシ神さまの首を飛ばしてしまう高性能の銃!欲しい!(笑)#宮崎駿 #ジブリ pic.twitter.com/tMq1CpWfSP
— 越後屋の番頭 (えちごやの ばんとう) (@EtigoyaBantou) November 10, 2020
エボシがタタラ場で弱者を守るのはエボシの過去に関係があるようです。
エボシは過去に人身売買されていた
ジブリの女傑キャラって数々いるが、個人的に「そりゃあみんなこの人に仕えたいと思うよ」と思わざるを得ないのが、「もののけ姫」のエボシ御前だよな。 pic.twitter.com/GPMNq2Yqxs
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) January 20, 2020
エボシの過去は「もののけ姫はこうして生まれた」という作品の中で宮崎駿監督が語られています。
エボシは過去に中国に売られ倭寇(アジアの海賊)の親分の妻にされていました。
辛い思いをしたエボシですが、次第に頭角を現し最後には夫である頭目を殺しました。
そして金品や明の最新式の武器「石火矢」を手に入れ日本に持ち込んだのです。
エボシの強さは、海賊さえも支配し自分で運命を切り開くことができた、というところからきているのでしょう。
自分の理想の国を作ろうとしている
石火矢衆
シシ神退治を条件に、師匠連という謎の組織からエボシに貸しあたえられた傭兵で、総勢40名。エボシの石火矢は明製のものに手を加えた新型。それを作ったのはエボシがひっそりとかくまうハンセン病患者。 pic.twitter.com/reP0uERXao— ジブリな。 (@Hikarisaki414) July 4, 2014
エボシは自身の過去から、タタラ場を外から干渉されないような強大な国家にしようと思っています。
エボシは自身の辛い過去の経験から、タタラ場で作り出す鉄を売り、弱者が安心して暮らせるような国にしたいのです。
シシ神の首をとり、ジゴ坊を追い払うことに成功すれば、ひょっとするとエボシが理想とする国家が築けたかもしれません。
シシ神の暴走でタタラ場を失ったエボシは、改めて理想の国家を作るべく「みんなはじめからやり直しだ。ここをいい村にしよう」と言います。
まとめ:「もののけ姫」エボシの目的とは? ジゴ坊とシシ神を狙う理由や倭寇との過去についても
- エボシの目的は弱者を守るためにタタラ場を強固にしたい
- ジゴ坊は師匠連のすぐ下の組織の頭領で、エボシは師匠連から石火矢衆を借りている。
- ジゴ坊とエボシは師匠連からシシ神の首を獲る依頼を受けているため共闘している
- エボシは過去に人身売買されていたが、頭角を現し夫を殺して大和の国に帰ってきた
- エボシはタタラ場を外の世界から干渉されない国家を作りたかった
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なんか、中国地方山陰出雲の安来地方にあるたたら製鉄関係を旅したくなりますね。今は冬で雪深いでしょうから春になったらですが。