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天堂晋助著「ロンドンのサムライ」を紹介!感想と関連書籍についても

2025年5月12日に発売された天堂晋助著「ロンドンのサムライ」を紹介します。

ロンドンのサムライは前作「パリのサムライ」の続編で、19世紀のロンドンが舞台。

今回は社会派を意識されたこともあり、アクションだけでなく現代にも通じる要素があります。

ロンドンのサムライの感想と著者の関連書籍についてまとめました。

天堂晋助著「ロンドンのサムライ」とは?

著者のプロフィールとロンドンのサムライとはどんな内容なのか紹介していきます。

著者天堂晋助氏プロフィール

埼玉県出身で会社員をしながら執筆活動をされていました。

安原顯氏の創設した創作学校で小説を学ばれ、創作学校にて優秀賞受賞しています。

学研主催の第2回歴史群像賞で奨励賞を受賞したのをきっかけに会社員を辞め執筆活動に専念されたとのこと。

2002年の作品である「秦始皇帝と暗殺者」は、日本図書館協会選定図書となっています。

会社員から作家に転身されたのは心の中にある何かもやもやしたものを表現という形で外に出したかったからということで、今までに多くの作品を出版されています。

誰もが楽しめる小説を書くのが目標で、歴史小説に関心がない人にも面白いと思ってもらえたら嬉しいという熱い想いがあります。

創作学校時代、純文学志向だった著者は、純文学だけでは人に読んでもらうことはできない、とも思っており、アクションやスリルなどで人を引き付けて初めて作品になるのだと考えていたそうです。 作品に盛り込まれているハラハラドキドキは、そういった想いがあるからこそなのですね。

パリのサムライの続編

先述しましたが、ロンドンのサムライは前回紹介させて頂いた「パリのサムライ」の続編です。

とは言っても、前作を知らなくても十分に楽しめます。

「ロンドンのサムライ」で主人公貢が連れている娘(エリーズ)は、パリのサムライ編で出会ったカトリーヌの娘。

亡きカトリーヌの娘を引き取り、日本に帰らずにフランスに留まったんです。

作貢という人物は「男気」という言葉がピッタリのキャラクターで、今回の作品でも主人公の魅力あふれる人物像が堪能できます。

モデル作品は1953年のシェーン

著者が「ロンドンのサムライ」を執筆するにあたり、モデルとなったのは1953年のアメリカの西部劇「シェーン」とのこと。

1953年当時、格闘の描写は画期的で激しいことが話題になったのだとか。

確かに、ロンドンのサムライにも残虐なシーンや激しいアクションシーンがありますね。

*映像ではありませんので、アクションシーンなどは個人のイメージになります。

また、エリーズ(子ども)を連れているということで、「子連れ狼」の要素も感じられます^^

期待を裏切らない結末!

ロンドンのサムライでは、主人公の矢作貢は「正義の味方」のポジションです。

強者(悪者・敵)に立ち向かう社会的弱者の味方なんですよね。

物語での強者は派遣労働者から利益を搾取する斡旋屋で、弱者は理不尽な労働を強いられ抜け出せない状況。

そんな派遣労働者のために最終的に立ち上がり、悪の組織を潰してくれるのが主人公矢作貢です。

前作通り、矢作貢の強さは圧倒的でハラハラするものの期待を裏切りません。

やはり正義の味方は勝たなきゃダメ!勝つから面白いんです。

悪を蹴散らすような勝ち方をしてくれるのでスカッとしますね!

登場人物

  • 矢作貢:主人公で薩摩の侍
  • エリーズ:カトリーヌの娘
  • カトリーヌ(故人):街娼でエリーズの母
  • ジャック:派遣労働者
  • アル:貢のマネージャー
  • ウォード:斡旋屋(アイデアル)の社長
  • サンベジ:アイデアルの用心棒

太字が敵役となりますが、ズルくて憎たらしくてとにかく嫌な奴です。

そして気になるのは貢のマネージャーの正体。こちらも終盤で正体が明かされます!

書籍概要

 
日雇い労働者のジャックは、拳闘の試合で一人の東洋人を見る。
 
痩せたその男は、屈強な対戦相手に、苦も無く勝利する。
ジャックは矢作貢というその東洋人に魅了された。自分の家の空いている部屋を貸すことを申し出る。貢はそれを受けた。
 
貢はパリ万博のためにやって来た、薩摩のサムライだった。
日雇い労働者のための組合をつくろうと考えているジーンは、ジャックにそのリーダーなってくれることを願っていた。
しかしジャックは、妻のマーサに害が及ぶことを考え、躊躇する。
 
ジーンが死に、ジャックは労働組合の結成を決意する。そこへ会社から祝いの使者がやって来る。
 
皆と話しあいの機会を持ちたいと伝える。 しかしそれは罠だった。組合の者たちを皆殺しにしようと計画だ。
 
それを知り、ジャックは社長のウォードを殺そうと出へかけようとする。
しかしジャックは貢に叩きのめされるのだった。 貢はジャックの代わりに、約束の場所に向かう。
 
Amazon紹介ページより
 
 
  • 著者:天堂晋助
  • 本の長さ:136ページ
  • kindle価格:480円(税込み)
  • ペーパーバック:1320円(税込み)
  • 発売日:2025年5月12日

「ロンドンのサムライ」の感想と関連書籍

ロンドンのサムライはアクションものでもあり、ハードボイルドでもあるなと感じました。

読んだ感想

著者の作品は何冊も読ませて頂いておりますが、やはり読みやすいです。

主人公のキャラは寡黙・戦闘能力が高い、人情がある、という感じです。

寡黙な性格のためセリフがほとんどないにもかかわらず、物語の背景や部屋にいる様子がイメージできるように丁寧に目線などが描かれています。

  • エリーズはどうなった?
  • マネージャーの正体は?
  • ジャックと組織の決着は?

このあたりすべて回収できてよかったです。

現実を感じるところもあり

物語の舞台はロンドンのスラム街。

派遣労働者や貧困、格差などがはっきりと描かれています。

なんとか環境を改善したいという気持ちがあるのですが、そんなに簡単ではないし訴えたところで何も前に進まないもどかしさ。

悪を倒したからといってすべてが解決するわけではないんです。

最近でもニュースで派遣や契約社員などの問題が取り上げられていますので、現実とリンクしながら読む場面もありました。

労働問題は19世紀からあまり変わってないということでしょうか・・

関連書籍

著者はアクションだけでなく恋愛ものや都市伝説、時代小説などジャンルが幅広いです。  

  • 西郷暗殺
  • 悪鬼羅刹
  • 奇兵隊戦記
  • 家康暗殺
  • 象の国の侍

下記の都市伝説シリーズも興味深いですね。

まとめ:天堂晋助著「ロンドンのサムライ」を紹介!感想と関連書籍についても

2025年5月12日に発売された天堂晋助氏の新作「ロンドンのサムライ」を紹介しました。

ロンドンのサムライは前作「パリのサムライ」の続編で、アクション・ハードボイルド・人情や社会問題などの要素が含まれている読み応えありの作品です。

何もかも上手くはいかないという余韻を残しながらのラストは現実味があり、その後どうなるのかを想像する楽しさがあります。

主人公が圧倒的な強さで敵を倒すシーンもスッキリしますよ^^

是非この機会に天堂晋助著「ロンドンのサムライ」を読んでみてはいかがでしょうか。

*5月29日から6月2日までの五日間で開催される「天堂晋助、電子書籍無料キャンペーン」にはロンドンのサムライも含まれています。

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