12月30日にNHKで放送されるにジブリ新作アニメ「アーヤと魔女」のビジュアルがジブリっぽくないと話題になっています。
ロックバンドを従え、マイクを持ってシャウトしている、そして眉毛がつりあがって少し意地悪っぽく見える少女が主人公アーヤです。
ジブリ作品の女の子といえば、優しくて芯が強いというイメージです。
今回の主人公アーヤはどんな女の子でしょうか。
「アーヤと魔女」のジブリっぽくないところを交えて、主人公アーヤについて解説したいと思います。
アーヤと魔女がジブリっぽくないのはなぜか?
宮崎吾朗監督、“NEWジブリ”を印象づける「アーヤと魔女」https://t.co/42nyz03NEj
— 毎日新聞 (@mainichi) December 27, 2020
新しい挑戦「ジブリ初全編3DCG」
3DCGは3次元コンピューターグラフィックスのことで、コンピューターで立体感のある画像を作りだしています。
発表されているアーヤを見ると、一見ディズニーのような感じもしますよね。
アニメ「アーヤと魔女」は宮崎駿さんが企画をし、息子である宮崎吾朗さんが監督を務めています。
アーヤと魔女はジブリにとって久しぶりの新作です。
宮崎吾朗監督は「新しい挑戦がジブリにとって必要だと思った」と話されています。
ジブリといえば「宮崎駿と鈴木敏夫」2人のもの。
ですが、2人は高齢とあって、いつまでも現役でいられるわけではないし、真似をしているだけではコピーしかできない。
ですからCGをやるべきだと思ったそうです。
山賊のローニャで3DCGを挑戦
2014年にNHKで放送されたアニメで、3DCGと手描き風を融合した作品を作っています。
そのときに3DCGの可能性を感じていたそうです。
現在では、3DCGのの技術も向上しており、クオリティの高いアニメが完成しました。
主人公アーヤをはじめとするキャラクターが、生き生きと動いてるし、ジブリ独特のはかなさも感じられる仕上がりになっています。
時代背景と音楽シーン
「アーヤと魔女」サントラ発売決定、CDには宮崎吾朗の手描きアナザージャケット封入https://t.co/U7vpzYomUN
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— コミックナタリー (@comic_natalie) December 22, 2020
ジブリっぽくないシーンとして、主人公アーヤがマイクを持ってシャウトしているところが発表されています。
携帯電話やスマートフォンのない、出来るだけ新しい時代背景になっています。
時代背景は90年代のイギリス
アーヤは10歳の女の子です。
90年代で10歳ということは、アーヤのお母さんが若い頃は70年代だろうということ。
そして、そのころイギリスで華やかだったのがロック。
ということで、アーヤの母親は「若い頃ロックバンドをやっていた」という設定になっています。
これは宮崎吾朗監督が、当時のイギリスロックが好きだったことから取り入れているようです。
ジブリっぽいところを残しているところもある
では、まったくジブリっぽいところがないのか?というとそうでもないようです。
ジブリ作品がていねいにやってきたところはちゃんと残してあります。
部屋が埃っぽい感じや湿っぽい感じ、そして空や雲を描く時に空気をはさんで見えている感じを出すなど。
それと主人公の少女が魔女たちに立ち向かっていく、そういった一生懸命な姿も共通しているように思います。
主人公アーヤは人をあやつるのが得意
ジブリっぽくないのはビジュアルだけでなく、10歳の少女が「人をあやつるのが得意」だというところもあるようです。
アーヤの本名は「アヤツル」
主人公アーヤの名前の由来は、原作の「EARWIG」を日本バージョンにしたもの。
「EARWIG」には、人に何かを吹き込む・入れ知恵をする、という意味があります。
原作の主人公像には「自分が考えたように相手を動かす」という表現になっており、それは人を操るということです。
宮崎吾朗監督は、人を操るという言葉の印象は良くないけれど、アーヤが持っている力は生きていく上で必要なしたたかさではないかと考えたそうです。
従来のジブリ作品に「したたか」とか「あやつる」という表現がピッタリはまる主人公はいなかったような。。
逆境にめげずに立ち向かう
主人公アーヤは孤児院で育ち、その生活に満足していました。
けれど、怪しい2人組がアーヤを引き取ったことでガラリと環境が変化します。
アーヤは持ち前の「人を操る」ことと「したたかさ」で、負けるもんかと逆境に立ち向かっていきます。
宮崎吾朗監督は、したたかは「強く屈しないこと」そして「逆境に負けずにしたたかに生きる」という褒め言葉になる。
主人公アーヤのしたたかさは、現代の子どもたちにも必要な能力ではないかと、アニメ化の動機づけになったと話されています。
ネットユーザーの声
そして「アーヤと魔女」の番宣。
良いじゃん!!静止画だとちょっと心配しちゃったけどw、動いてるとこ見ると見て吹き飛んだ!「ジブリっぽくない」という反応も分かるけど、良い感じで垢抜けたコメディに期待。こりゃ楽しみ。https://t.co/KuhhjfabxR
— きむらー🐥 (@negitoro503) December 19, 2020
アーヤと魔女のビジュアルが発表されたときは、ツイッターやインターネットで話題となりました。
- ジブリ感がなくてビビった
- 手書き絵とは全く違う感じ
- ディズニーかと思った
- これも時代の流れなのか・・・
と、少しがっかりしている意見も多いです。
ジブリ独特のセル画で古いアニメの感じが好きだという意見が目立ちました。
また一方で
- 見てみなければわからない
- 面白そう
- 吾朗さんらしい表現で魅せてほしい
- 良い意味で垢抜けた
番宣の動画を見て、印象がガラッと変わったという意見もありました。
と、期待の声も寄せられています。
まとめ:ジブリっぽくないと話題の新作アニメ「アーヤと魔女」
おもしろそう。子供と見よう。
アーヤと魔女|NHKアニメワールド わたしはダレの言いなりにもならない。 https://t.co/pBooMsRoNC— oxy (@non_oxy) December 28, 2020
ビジュアルから主人公アーヤの性格、時代背景など、今までのジブリとは少し違った「アーヤと魔女」のジブリっぽくないところをまとめてみました。
- アーヤと魔女は全編3DCGで製作されている
- 宮崎吾朗監督は、ジブリにも新しい挑戦が必要だと思っていた
- 時代背景は90年代はじめのイギリス。
- アーヤと魔女の音楽は70年代のイギリスのロック
- 宮崎吾朗監督は、主人公アーヤのしたたかさは現代の子どもたちにも必要な能力ではないかと思っている
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