日本各地で「空き家問題」が本格化しています。
総務省の調査によると、全国の空き家数は増加傾向にあり、少子高齢化や人口減少が進んでいるためどんどん増えています。
空き家が増えた地域はとにかく汚い!景観を損ね町の価値を下げ、ぼうぼうに生えた雑草や木は本当に迷惑でどうにかしてほしいもんです。
今回は、空き家についてどうにかしてほしいという気持ちを込めてまとめました。
空き家が汚い!雑草や木をどうにかしてほしい!
空き家がどんどん増える中で、所有者がなんにもしない、全くの放置状態で困る!せめて雑草や伸びきった木をどうにかしてくれれば見た目だけでもキレイを維持できるのに。
空き家問題の背景
空き家が増加する主な原因には、以下のような課題があります。
- 人口減少・少子高齢化
地方では若年層が都市部に移住し、高齢者だけが残る地域が増加します。相続された家も放置されることが多いです。
- 相続の複雑さ
相続した家が複数人に分散されることで、全員の間で利用や売却の意見が合わず、結果として空き家化するケースが多く見られます。
- 維持・管理の負担
住宅の維持費や固定資産税の負担が大きく、特に利用予定がない家屋は管理が放棄されやすいです。
空き家がつくる問題
空き家は地域全体に様々な悪影響を及ぼします。
- 最悪なケース
放置された家は、不法占拠や犯罪の温床となるリスクがあります。
- 災害リスクの増加
老朽化した空き家は地震や台風時に倒壊する恐れがあり、近隣住民に危険を心配します。
- 地域の景観の悪化
管理していない家屋は雑草やゴミの温床になり、地域の価値を低下させます。
- 害虫・害獣が住み付く
放置された家屋が廃墟となり劣化していくと隙間や崩壊箇所があり、そこから猫やタヌキなどの害獣が住み付いたり、雑草な伸び切った木などに蜂の巣が作られたりし近隣の迷惑になります
解決に向けた知恵とアイデア
空き家有効活用
特に都市部から地方への移住者向けの住宅として再活用することで、地域活性化にもつながります。
- 古民家カフェやゲストハウスへの転用
観光客を中心に空き家の活用が増えています。地域の伝統や歴史を活かすことで、地域ブランドの向上が期待されます。
行政と地域住民の協力
地方自治体では、空き家の情報をデータベース化し、マッチングを支援する取り組みが行われています。
空き家バンクの活用
「空き家バンク」とは、自治体が運営する空き家情報を集めた仕組みです。これを利用することで、移住希望者や事業者が空き家を見つけやすくなり、適切な活用が促進されます。
住まいの管理代行サービス
所有者が遠方に住んで管理している場合など、難しい空き家を代わりに維持・管理するサービスも登場しています。 定期的な点検や清掃を行い、空き家の荒廃を防ぐことで、資産価値の維持が可能です。
国庫帰属制度を利用する
国庫帰属制度は2005年4月27日から始まった制度で、
- 「遠くに住んでいて利用する予定がない」
- 「周りの土地に迷惑がかかるから管理が必要だけど、負担が大きい」
という理由で土地を手放したい方が利用できる制度です。
制度を利用するには一定の要件を満たす必要があるため、詳しくは法務省HPで確認してください。
空き家が近くにある場合、所有者はせめて雑草や家の手入れを数か月に1度はしてほしいです。
自分で出来ないなら業者さんを頼って管理するなど少しは気にかけてもらえればと思います。
行政代執行になる前になんとかしたい空き家
2023年、空き家に関する法律が改正され、何度も改善を促したのにほったらかし、というような悪質な空き家に向けての特定空き家。
固定資産税が6倍になったり、最悪の場合行政代執行され、かかった費用が所有者に請求されてしまいます。
そうなる前に所有者はなんとか手を打って空き家を良い状態にし、街の景観を損ねるような気持ち悪い物件をなんとかしてほしいですね。
近隣空き家:雑草の苦情はどこに言えばいい?
近隣の空き家、雑草や木が伸び放題で電線に架かっていたり、ブロック塀が壊れそうだったり・・
苦情や困ったことは、ひとまず市役所に相談を。
市役所に連絡する
所有者がわかっていても、直接言うのはトラブルの元。
私は市役所に「所有者がわからないけど、ブロック塀が崩れそうだし汚いし、何とかしてほしい」と空き家の写真を添付して連絡しました。
行政のHPから問い合わせなどメールで受け付けていました。(窓口でいうと生活環境課になります)
*住所・氏名・連絡先記入必須です。
すると、下記のような回答を頂き調査の末、所有者に連絡をしていただきました。
苦情から調査、所有者が対応するまで1か月前後です。
結果、所有者はすぐに業者を手配し、ブロック塀を破棄してくれましたが、その他の雑草や木はそのままです。
すぐに改善とはいかないと思いますが、市役所に連絡すれば対応してくれることがわかりました。
空き家を売却するには?
どうにもならないような朽ちた空き家、不便な場所に建築されてる空き家など、上記のように再利用は難しいですよね。取り壊しを検討する前に空き家を売る業者に相談してはいかがでしょうか。
全国対応の専門業者を紹介していきます。
売れない空き家を買い取るウルホーム
ウルホームは神奈川に拠点を置くドリームプランニングが運営しているサイトで、「業界初」の底地、再建築不可の買取不動産会社として2005年に創業開始。
買い取り事例として、下記のような物件があります。
全国対応もされているので、HPで確認・お問い合わせをされたら良いと思います。
買い取り不可となっても、専門家に相談して新たな知恵を拝借できるだけでも1歩前進です。
ラクウル
ラクウルは空き家・中古不動産の買取専門で、株式会社ネクサスプロパティマネジメントが運営しています。
他者に断られた物件でも、別の視点で提案をしてくれるとのこと。
ダメもとで見積査定してもらっても損はありません。査定は無料です。(2024.11.7現在)
ワケガイ
ワケガイは「訳あり不動産・訳あり物件」に特化した不動産買い取り業者。
- 共有持分・共有名義
- 再建築不可・借地・底地
- 空き家・ゴミ屋敷
- 事故物件
上記のような困った物件に対応してくれます。対応地域は全国47都道府県!
ワケガイも査定無料ですので、相談するだけでも損はないですね。
他社で断られた物件でも買取りが可能「ワケガイ」買い取り不可なら解体業者に見積り依頼
空き家買い取り業者に依頼しても「買い取り不可」となった場合、解体かぁ・・ってなりますよね。
うちの親の家もそうです。売るか、解体するか、国庫帰属という選択肢が頭に浮かびます。
解体するとなると、一体どれぐらいの費用が必要なのか不安になるところ。
- 空き家の取り壊しを検討されている方
- 住宅の建て替えを検討されている方
- 住居の一部の取り壊しを検討されている方
解体費用は家屋の平米・規模などによって違ってきますので、2~3件見積りしてもらうのがおすすめ。
全国対応の「解体工事110番」は電話もしくはメールで問い合わせが可能です。
坪当たり19,800円~というわかりやすい料金体系です。
*別途足場代、養生費、廃棄物運搬費用などありますので、HPを見て参考にされるのも良いですね。
まとめ
空き家問題は、明日は我が身という誰にでも起こり得る問題です。
いつまでもどうにもならない不動産を持ち続けるのも手入れ・維持が本当に大変だし、近所の方にも迷惑です。
少しでも早く専門業者なり行政なりに相談して気持ちを軽くしてはいかがでしょうか。
今回紹介したいずれの方法も詳しくはHPもしくはお問い合わせから確認してください。