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珠下なぎ著「遠の朝廷にオニが舞う」の紹介!感想や口コミ評価についても

2020年11月に電子書籍化された球下なぎ著「遠の朝廷にオニが舞う(とおのみかどにおにがまう)」を紹介します。

「遠の朝廷にオニが舞う」は7世紀末の大宰府が舞台の物語。

タイトルに含まれている「オニ」が謎の部分。

紹介文にある恐ろしい流行病・疱瘡(天然痘)とオニは何らか関係があるのでしょうか。

今回は「遠の朝廷にオニが舞う」について、感想や著者の関連書籍についてもまとめました。

球下なぎ著:「遠の朝廷にオニが舞う」とは?

著者のプロフィールと「遠の朝廷にオニが舞う」について紹介していきます。

著者プロフィール

著者の球下なぎ氏は、心療内科医で小説家、「たまなぎブログ by LTA出版事業部」を運営するブロガーでもあります。

ブログでは歴史やサブカルの記事を中心に投稿を続けておられます。

ブログプロフィールより

学生時代より創作活動を開始し、現在は心療内科医として勤務する傍ら、地方やマイノリティの歴史や伝承をテーマとした作品を執筆。7世紀末の太宰府を舞台とした歴史ファンタジー『遠の朝廷にオニが舞う』の原作が、第60回講談社児童文学新人賞並びに第26回児童文学ファンタジー大賞の最終候補作となる。

作品が電子書籍化されたのは、歴史ある二つのファンタジー小説のコンクールで最終候補となった作品を、そのまま埋もれさせず、一人でも多くの方に読んでいただきたいという思いからです。

7世紀末の古代大宰府が舞台

遠の朝廷にオニが舞うの時代設定は7世紀末。

7世紀末は有名どころでいうと、聖徳太子の時代が終わり中大兄皇子が天智天皇に即位した頃です。

舞台となった大宰府については著者の「たまなぎブログ」を見ればOK!

訪問した筑紫野市歴史博物館の様子が記事になっています。

写真や地図などが掲載されていますので、作品を読む前の予備知識として頭に入れておけば背景が思い浮かんで、より一層の臨場感を感じられると思います。

管理人
管理人

聖地巡りも良いですね!

歴史に疎くても楽しめる!

時代設定が7世紀末で、中大兄皇子の頃ということですが、「遠の朝廷にオニが舞う」は歴史に疎くても問題なく楽しめる作品です。

  • 異形が視える能力
  • 祓う(鈴丸の舞)
  • オニとは?
  • 恐ろしい流行病・疱瘡(天然痘)をどう乗り越えた?

など、気になってしまうポイントがありすぎる!

ヒロインと従者との関係も気になるところです。

史実と創作が入り混じっているため、一体どこが史実でどこが創作なのかを探るのも楽しみの一つですね!

史実の天然痘は?

遠の朝廷にオニが舞うに登場する恐ろしい流行病・疱瘡(天然痘)というのは、歴史ものの物語でよく聞く病ですが、根絶が世界保健機関(WHO)から発表されたのはなんと1980年!

つい最近ですね。

天然痘は紀元前からある伝染力の強い病で死に至る病として恐れられていたとのこと。

ですから、当然遠の朝廷にオニが舞うの時代にもあるわけです。

コロナもかなり怖かったですから、医学が発展していない当時ならそれはかなり恐れられたでしょうね。

さらに調べてみると7世紀から8世紀にかける737年の奈良時代にも大流行し、権力者でさえ次々と命を落としたとあります。

瑠璃子姫と鈴丸がどうやって疫病と戦っていくのか、コロナを経験している私たちには身近に感じてしまうかもしれませんね。

登場人物紹介

  • 瑠璃子姫(ヒロイン):九州筑紫地方の豪族 藤原虎磨のひとり娘。
  • 鈴丸:瑠璃子姫の幼なじみで従者。孤児。
  • 法蔵:百済から亡命してきた百済寺の僧。瑠璃子姫と鈴丸の師。
  • 栗隈の王:筑紫太宰。九州北部を統治している皇族。
  • 蓮行:武蔵寺の僧。法蔵の弟子。

ヒロインの父親、藤原虎磨って実在してそうな名前だったので調べてみました。

こちらも著者のブログ記事に書かれていました。

瑠璃子姫と藤原虎磨は実在が確認されているわけでなく、武蔵寺の成り立ちが書かれている武蔵寺縁起という文書に登場しているとのこと。

ちなみに鈴丸は完全な著者の創作人物で、栗隈の王(くりくまのおおきみ)は実在した人物です。

遠の朝廷にオニが舞う概要

「遠の朝廷にオニが舞う」は十二の章で構成されています。

  • 第一章:前触れ
  • 第二章:武蔵寺
  • 第三章:迫りくる災い
  • 第四章:疫病の始まり
  • 第五章:迫りくる病
  • 第六章:うごめく疫鬼
  • 第七章:疫鬼との戦い
  • 第八章:鈴丸との別れ
  • 第九章:鉄と鈴
  • 第十章:鉄の民の悲劇
  • 第十一章:神と仏と鬼と人
  • 終章:この人と共に

主な参考文献、あとがきに続きます。

出版社 ‏ : ‎ LTA出版事業部 

発売日 ‏ : ‎ 2020年11月3日

本の長さ ‏ : ‎ 194ページ

kindle価格:500円

珠下なぎ著「遠の朝廷にオニが舞う」の感想と口コミ評価

「遠の朝廷にオニが舞う」はAmazon★評価4.3!レビューも多いです!

繰り返し読みたくなる作品

  • 美しい言葉、文章でその世界に引き込まれる
  • ファンタジーだけでなくサスペンス、ホラー、ミステリーとすべてを満たしている
  • 読むたびに新しい発見や気づきがある
  • 映像作品を見たかのような余韻が残る

★評価の低いレビューを見てみると、時代背景がもっと知りたかったということでした。

球下なぎ氏の関連書籍

  • 「カミ眠る地をオニはゆく」(上・下)
  • 「図書室の恐怖」(日本児童文学者協会編『1話ごとに近づく恐怖①憤怒の恐怖 百物語』に掲載)
  • 「ウラヤマ」
  • 「大江山恋絵巻」

実は、「カミ眠る地をオニはゆく」(上・下)は、今回紹介した「遠の朝廷にオニが舞う」の続編です。

紹介ページにはあらすじだけでなく動画もありますので、是非見て頂ければと思います!

著者作品紹介ページはこちらからどうぞ

まとめ:珠下なぎ著「遠の朝廷にオニが舞う」の紹介!感想や口コミ評価についても

球下なぎ著「遠の朝廷にオニが舞う」を紹介しました。

古代大宰府を舞台に描かれたファンタジー小説ですが、ホラー・ミステリー、サスペンスの要素も取り入れられ、何度も意味返したくなる作品です。

  • 第60回講談社児童文学新人賞
  • 第26回児童文学ファンタジー大賞の最終候補作

という2つのコンクールで最終候補となった作品だけに、内容も素晴らしく多くの人に読んでもらいたいという声も多数。

読んだ感想をコメント、もしくはAmazonレビューしていただければ嬉しいです!

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