2023年7月10日つむぎ書房から刊行された辻本臣哉著の「
死んだらどうなるのか、誰もが一度はふと考えたことがあるのではないでしょうか。
子供の頃によく聞いたのは「良いことをした人は天国に行き、悪いことをすれば地獄に行く」と言った戒めのような言葉でしたが、科学万能主義の現代には似つかわしくないかも。
死んだらどうなるのか? ちょっと不安に感じたり怖いと感じたりする人もいるかもしれません。
死に対して長年考察されてきた辻本臣哉氏が1冊の本にまとめられています。
「
辻本臣哉著:死んだらどうなるのか~心の底からの救いとしての死生観~を紹介!
辻本臣哉著の「
著者:辻本臣哉氏プロフィール
1964年京都府生まれ。一橋大学経済学部卒。
- ランカスター大学大学院(金融学修士) 会計・ファイナンス
- 筑波大学大学院 ビジネス科学研究科企業科学専攻博士課程
- 武蔵野大学大学院 通信教育部 人間学研究科仏教学専攻
- 武蔵野大学大学院 仏教学研究科博士後期課程
学位
- 博士(仏教学) (武蔵野大学)
- 博士(経営学) (筑波大学)
辻本臣哉氏は多くの論文や書籍を発表されている方です。辻本臣哉氏についてもっと詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。
作品のタイトルにある「死生観」は生きることと死ぬことに対する考え方のことで、人によって考え方が違います。
身近な人が亡くなって初めて死について考えたり、事故や病気などで死に直面したときに自分が死んだらどうなるんだろう?と考える機会があるかもしれません。
紹介文にもあるように「二度とこの時間の流れに戻ってくることはない。」のです。
死生観は育った環境や性格で違うでしょうし、信仰によっても考え方は違うと思われます。
内容は?
先述しましたように、昔は死んだら天国か地獄で既に他界した人に会えるよ、という会話もよく耳にしました。
ですが、現代人の場合楽浄土についても懐疑的になっているため、辻本臣哉氏は新たな死生観が必要だと考え、読んだ人の死生観形成の一助になればという視点でこの本を出版されたようです。
*こうすれば死を乗り越えられるというような絶対的な方法は書かれていません。
プロフィールにもありますように辻本臣哉氏は仏教学の博士で、仏教などの知見を利用されていますが、学問的な探求ではなく、少しでも死の受容に役立つものを取り入れられています。
自らの死の受け入れ、死を乗り越えるためだけに知見を利用して考察を進められたのです。
サブタイトルに「心の底からの救いとしての死生観」とあるように、書籍を読んで死に対しての不安や怖れが和らぐといいなと思います。
目次
「
は166ページで構成されており、全5章に分かれています。- 第一章 死の恐怖と受容
- 第ニ章 仏教における死生観
- 第三章 死と時間
- 第四章 死の受容の実践
- 第五章 様々な死生観
1つの章の中にはいくつもの節があります。
例えば一例ですが、第五章の「様々な死生観」の中には、武士の死生観や女優の死生観、哲学者の死生観、小説家の死生観、世代間の死生観の違いなど、いろんな死生観を知ることができます。
自分以外の人が死についてどのように考えているのかちょっと気になりますね。
どこで買える?
辻本臣哉著「Amazonで購入することができます。
は- 著者:辻本臣哉
- 本の長さ:166ページ
- 価格:1540円(税込み)
- 出版社:つむぎ書房
まとめ:辻本臣哉著:死んだらどうなるのか~心の底からの救いとしての死生観~を紹介!
「
は、死に対して不安や恐怖を感じている方に向けた本かなと思っていました。でも、死というのは誰にでも訪れるものですし、自分が死んだらどうなる?と考えたことがある方なら興味を持って読み進められるのではないかと思います。
今までは自分の死後についてなんとなく考えているだけでしたが、様々な死生観を知るだけでも、いずれ役に立つときが来るのかなと感じました。
死に対して不安を感じている方や、他の人がどう感じている(考えている)のか知りたいと思う方はAmazonページで「
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30年以上国内外で資産運用業界で働く一方、在野で仏教を研究。博士(仏教学)。「神仏習合から反本地垂迹説への展開 ー実者神肯定の歴史ー」、「迎講と来迎図ー山越阿弥陀図の画因についてー」(『武蔵野大学仏教文化研究所紀要』)、「天台本覚思想と時間」、「シンガポールにおける仏教の現況」(『印度學佛教學研究』)など論文多数。