2025年3月25日に発売されたばかりの天堂晋助著「パリのサムライ」を紹介します。
こちら天堂晋助氏の新作で発売されたばかりです。
時代設定は幕末で舞台はパリ。 タイトル通り「パリのサムライ」となりますね。
パリでサムライが戦う相手はなんと秘密警察! ハラハラしかないでしょ!
今回は「パリのサムライ」について感想や著者の関連書籍についてもまとめました。
天堂晋助著「パリのサムライ」とは?
著者のプロフィールとパリのサムライとはどんな内容なのか紹介していきます。
著者天堂晋助氏プロフィール
埼玉県出身で会社員をしながら執筆活動をされていました。
安原顯氏の創設した創作学校で小説を学ばれ、創作学校にて優秀賞受賞しています。
学研主催の第2回歴史群像賞で奨励賞を受賞したのをきっかけに会社員を辞め執筆活動に専念されたとのこと。
2002年の作品である「秦始皇帝と暗殺者」は、日本図書館協会選定図書となっています。
会社員から作家に転身されたのは心の中にある何かもやもやしたものを表現という形で外に出したかったからということで、今までに多くの作品を出版されています。
誰もが楽しめる小説を書くのが目標で、歴史小説に関心がない人にも面白いと思ってもらえたら嬉しいという熱い想いがあります。
創作学校時代、純文学志向だった著者は、純文学だけでは人に読んでもらうことはできない、とも思っており、アクションやスリルなどで人を引き付けて初めて作品になるのだと考えていたそうです。
作品に盛り込まれているハラハラドキドキは、そういった想いがあるからこそなのですね。
時代背景
パリのサムライの時代設定は1867年で、日本で言うと幕末。
倒幕や大政奉還、新選組が活躍していたころになります。
舞台となるパリでは、ナポレオン三世がパリ万博を開催しています。このパリ万博については書籍内で丁寧に書かれているため、どんな雰囲気だったのか感じ取ることができます。
2025年4月に開催される大阪万博を思い描いてしまいました。
作品誕生のきっかけ
天堂晋助氏が中学生の頃見ていた大河ドラマに「獅子の時代」がありました。
主演は菅原文太さんと加藤剛さんで、この作品もパリが舞台となっています。
ドラマのラストで「自分だったら・・・」というイメージがあったとのこと。
小説家になっていくつかの作品を書くようになり、持ち込み先の編集者に「主人公がどんくさい」と言われたことがあったらしく、その言葉で「よし、どんくさくない主人公を書いてやるぞ」と奮起されたそうです。
ここで!
中学生時代に見た「獅子の時代」を思い出し、日本人が外国で活躍するヒーローに繋がるわけです。
創作ってすごいですね。

ちなみに主人公の性格は著者のお父様がモデルだそうです
敵役は秘密警察!
主人公はパリ万博に出展する日本要人の警護として同行。
ところが警護中に悪事を企むパリの秘密警察のトラブルに巻き込まれてしまい、追われる身となってしまうのです。
悪いのは秘密警察なのに、「警察」というだけで圧倒的に不利な立場になってしまいます。
濡れ衣を晴らすのには証拠がいるし、敵地で警察を相手に逃げ切れるのかわからない。
相手が相手だけにハラハラするのは間違いない!
登場人物紹介
- 矢作貢:主人公で薩摩の侍
- カトリーヌ:街娼
- エリーズ:カトリーヌの娘
- ルグラン:公安警察の長
- サムソン:ルグランの手下
- 佐倉文左衛門:薩摩藩家老で万博使節団代表
太字のルグランとサムソンが敵役です。
権力を持った敵役とその手下で、手下が憎たらしいほど強い!
書籍概要
- 著者:天堂晋助
- 本の長さ:156ページ
- kindle価格:480円(税込み)
- ペーパーバック:1320円(税込み)
- 発売日:2025年3月25日
天堂晋助著「パリのサムライ」の感想と関連書籍

ハラハラドキドキのスリル好きにはおすすめの1冊です。
スリルがたまらない!
主人公が敵役の悪事に巻き込まれて逃げる。
相手は権力ある秘密警察ですから、巻き込まれた時点で劣勢なわけです。
変装して街を歩いたとしても絶対に見つかるなと感じさせますし、そして主人公を助けてくれた女性の行動がまたピンチを呼ぶ・・
という主人公が無事に逃げられるのか、敵を倒して濡れ衣が晴らせるのか、ちゃんと日本に帰れるのかというハラハラ。
逃げてるときのスリルが伝わってきます。
その情景はハリソン・フォードの逃亡者を思い出してしまうほど。面白かったです。
敵役のラストはどうなる?
パリのサムライの敵役は秘密警察の長であるルグラン。
ルグランが悪事を企み、主人公をピンチに追い込んだわけですが、ラストはどうなるのか。
悪事が明るみに出て主人公の濡れ衣が晴らされヒーローになるのか、それとも悪事ごと闇に葬られてしまうのか。
パリのサムライのラストは読んだ人によって感じ方がまったく違ってくると思います。
そんな意見交換ができる作品だなと思います。
表紙デザインに納得
天堂晋助氏の作品の表紙デザイン、毎回小説の内容が伝わってきます。
今回パリのサムライのデザインは、サムライとは思えない洋装をまとい髪も現代風です。
背景には列車と凱旋門が描かれています。
でも、読んだあとに再度表紙を見るとこのデザインに納得します。

なるほどなあ~と感じてください^^
著者の他作品
天堂晋助の電子書籍、0円キャンペーンのお知らせ。
— 天堂晋助 (@qbre1Jy3vG27834) March 23, 2025
期間は3月28日から4月1日です。
該当作は、以下の6作になります。
「パリのサムライ」
「象の国の侍」
「悪鬼羅刹」
「あばれ猫一代」
「あばれ猫2世:今度は女の子」
「ユカ」
著者の小説は今回のパリのサムライ以外にも何冊も楽しませてもらっています。
- 西郷暗殺
- 悪鬼羅刹
- 奇兵隊戦記
- 家康暗殺
- 象の国の侍
侍が海外で活躍する物語だと、悪鬼羅刹と象の国の侍がおすすめです!
時代小説以外にも恋愛ものや都市伝説など幅広く手がけられているので、色んな作品を楽しんでくださいね!
いずれの作品もAmazonで発売中です!
まとめ:天堂晋助著「パリのサムライ」を紹介!感想と関連書籍についても
天堂晋助著「パリのサムライ」を紹介しました。
幕末、パリを舞台に激闘を繰り広げる主人公の結末が気になる物語です。
どうやって逃げ切るのか、敵を倒せるのか、日本に帰ることができるのか。
日本の侍の強さもしっかり描かれています。
やっぱり日本人を応援してしまいますね。

パリのサムライは2025年4月1日まで0円キャンペーン対象作品です!
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19世紀のパリを舞台にした、冒険アクション
幕末、パリの万国博覧会に参加するため、海を渡った日本人たちがいた。直心一刀流の達人、矢作貢もその一人だった。
展示物の警備する矢作は、フランスの秘密警察の陰謀に巻き込まれてしまう。
娼婦のカトリーヌに命を助けられる矢作だったが、秘密警察の魔手はカトリーヌ親子にも迫ろうとした。
真夜中の万博会場を舞台に、激闘が展開される。