「ポーの一族」という漫画について語りたい
ポーの一族とは、別冊少女コミックで1972年3月号から1976年6月号まで断続的に連載された漫画で、40年以上にわたって愛され続けている素晴らしい作品です。
2016年、2019年に続編が発売となり話題になりました。
ポーの一族との出会いは、私が小学4~5年生の頃に姉が5巻全部持っていたので、読ませてもらったのがキッカケです。
ポーの一族って時系列がごちゃごちゃで、当時はよくわからずに読んだと思うんです。
だけどずっと頭に残っていて、「もう一度読みたい」と思っていた漫画です。
そしてポーの一族が宝塚で再演2018年に公演されていて、そして2021年にミュージカルで再演が決まっています!
そんな40年以上もファンを魅了するポーの一族の魅力を紹介します。
ポーの一族の魅力

ポーの一族とは不老不死のヴァンパイアのお話です。
主人公なる登場人物は
- エドガー・ポーツネル・・・14歳でヴァンパネラになってしまいます。
- メリーベル・ポーツネル・・エドガーの妹
- アラン・トワイライト・・・エドガーの友人 エドガーと知り合ってヴァンパネラになる
彼らは成長期の14歳で時が止まっているので近所からオカシイと思われるのを避けるために、一つのところに留まることなく土地を転々としています。
活動の場は主にヨーロッパ。イギリスやドイツ。
18世紀~20世紀が舞台で、キバをむいて血を吸うようなことはなく、とても上品で紳士なヴァンパネラのお話です。
*主人公たちは皆美男美女です。
ポーの一族の魅力は、時系列がぐちゃぐちゃ
ポーの一族の時系列が、ぐちゃぐちゃです。読んでいて混乱します。
時代がポンポン飛びます。ポンポン飛ぶから良いんです。
1巻~5巻の中で話が繋がっているわけでもなく、前後がバラバラと言いますか、読み切りとはまた違い、時代が逆行したり、進んだりします。
なので、なんども読み直すところが良いと思っています。
小学生の頃は「時系列そのもの」がわからないから読めました。
現在では、時系列を理解しようとしてません。理解しようとすると頭が疲れます。
ウィキペディアでは、ありがたいことに時系列がキレイに整っています。
でも、じっくり見る事はありません。ぐちゃぐちゃだから良いんです。
ぐちゃぐちゃの時系列や登場人物が繋がるところがある
エドガー達はどうやら同じ土地に数十年単位で戻っているようで、1巻で出会った登場人物の子孫が後々出てくることが多々あります。
例えば、エドガーが100年前に大阪で私の先祖と絡んでいて、転々としながら100年後に大阪に舞い戻って私に出会っている。って感じ。
エドガーと絡んだ人物は、エドガーの強烈な個性と不思議な魅力について日記を書かずにはいられないらしく、そしてまた、日記が子孫に代々残されている。
受け継いだ日記を読んだ子孫が、まさか同一人物?と疑問を抱きながら「エドガー」に魅了されていく。といった感じです。
子孫と繋がるときが魅力の一つだと感じています。
「ここに繋がるんだ~」って感覚はなんとも言えません

エヴァンズ家との関わりの話が特に良い
エヴァンズ家はエドガーの実家(エヴァンス伯爵の妾の子がエドガーとメリーベル)
このエヴァンズ家は約200年の間に世代が3回登場します。
- オズワルド(1757年頃)
- ヘンリー(1820年頃)
- エディス(1976年頃)
個人的には最初のオズワルド・エヴァンズが見どころです。
最初のオズワルド・エヴァンズのところでは、メリーベルはまだ人間でエドガーに再会して一族に加わるんです。
妹を人間のまま幸せにしたい気持ちと、一緒に連れていきたい気持ちの葛藤が見えるのが切ない感じ。
最後のエディス・エヴァンズでは、最後は家事に巻き込まれてしまい、「死んだ?まさか」という疑問を残したまま終わってしまうんです。
ポーの一族の残念に感じたところ
これは仕方がないことですが、2016年に40年ぶりの続編。
タッチがかなり変わっていて、現代風になっているのが少しショックでした。
クールで冷たい風のエドガーの影が薄れている感じ。

時代が現代だから仕方ないかも。
そして、違う種別のヴァンパネラも登場し、時空間移動まで登場している。
スマホも。
ってことはエディスの時に火事で死ななかったってことよね?
そういう時系列がぐちゃぐちゃなところ、順番まる無視なところが好きなんですけどね。
「不老不死」とか「特別な力・能力」っていつの時代も魅力的なんでしょうね。
小学生の頃に読んだ漫画を40年たってから読んでも、まったく違和感はなく、
むしろ理解度が増して内容の良さに、改めて素晴らしい作品だなと感じます。
宝塚のミュージカル版のポーの一族がどんな風に描かれているのかも楽しみになります。
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